“複数担当制” がご利用者様にもたらすメリットは少ない

リハビリは多くの場合、ご利用者様一名に対し、セラピストが複数名つく “複数担当制” が採用されます。複数担当制は、担当セラピストが休んでもご利用者様へのリハビリを行えるようにする、言ってしまえば病院や施設の運営を行いやすくするためのシステムです。これは、経営上やむを得ないシステムですが、ご利用者様にとってはあまりメリットがないと考えています。

複数担当制ではよく「複数担当であれば複数の視点から患者さんを評価できるので、問題点の見落としがなく、ご利用者様にとってメリットがある」と打ち出されることが多いです。しかし、本来、評価はリハビリ開始前に完了されているべきで、問題の原因がわからないままリハビリがスタートし、リハビリが進んでいる中で複数のセラピストによる評価が必要になっていることに疑問を感じないでしょうか。途中の評価をするのであればそれは「なぜこの時期に評価を行うのか?」という明確な根拠をもって事前に計画されているのが望ましい姿です。

また、複数担当制のリハビリを受けた方は、セラピストAとセラピストBの技量の違いや、担当セラピストと副担当セラピストで行われているリハビリが全然違う、という経験をしたことはないでしょうか?複数担当制を採用するのであれば、ご利用者様の目標や問題点、リハビリ内容について完璧に申し送りがなされているべきですが、実際はそういった申し送りがされていないケースがあります。そのため、副担当セラピストは担当セラピストと全然違うリハビリをしてしまうケースがあります。

また、複数担当制では、経験年数の短いセラピストに合わせてリハビリプログラムが組まれることがあります。本来、ご利用者様にはリハビリAが有効であるにもかかわらず、経験年数の短いセラピストがリハビリAを行えないため、リハビリBにせざるを得ない、というケースです。いずれも、ご利用者様にとっては損失です。

“完全担当制” への取り組み

私たちは、複数担当制による問題を回避するため、ご利用者様ひとりに対して専属セラピストがひとりつく、 “完全担当制” を採用しています。

リハビリ前のヒアリングから、リハビリ終了の評価まで専属セラピストが担当することで、ご利用者様の想いや価値観を深く理解し、リハビリの伴走者となります。

代表プロフィール

針谷 遼
BRAIN代表/理学療法士・認定理学療法士(脳卒中)