「本当に良くなったの?」

リハビリをやってみて、1ヶ月、2ヶ月経った後、セラピストから「よくなりましたね!」「以前よりも姿勢の取り方がよくなっていますよ!」「前はこの反応がなかったのに、今は反応があります!」と言われたことがあると思います。

でも、それは本当に良くなっているのでしょうか?そして、あなたの目標に向かって進んでいるのでしょうか?

標準的なリハビリ評価バッテリーを使うべき理由

一般的に、リハビリの効果判定をするにあたっては、性能が優れた標準的なリハビリ評価を使います。

例えば、腕や手のリハビリではFugl-Meyer Assessment Upper Extremity(以下、FMAUE)、バランスのリハビリではBerg Balance Scale(以下、BBS)、歩行のリハビリでは歩行速度、6分間歩行試験、といったものです。

あまり聞き馴染みがないかもしれませんが、これらの評価は、リハビリの効果判定をするために世界では標準的に使われています。

「優れた評価」がどういうことかというと、ある程度誰が評価しても同じような結果になったり、身体機能などが変化した分だけ、きちっと点数が変化することを意味します。

つまり、ご利用者様の状態や変化を正確に捉えることができる、ということです。

一方、冒頭で挙げたような「よくなりましたね!」「以前よりも姿勢がよくなっていますよ!」「前はこの反応がなかったのに、今は反応があります!」といったセラピストの感想は、誰が評価するかによって異なりますし、実際に変化をしていなかったとしてもこのように言うことで変化しているかのような錯覚が起こります。

幸か不幸か、セラピストとの信頼関係が構築されている患者さんほど、セラピストの言葉を信じやすくなってしまいます。

セラピストとしては患者さんに信じていただけるのは大変嬉しいことですが、本当はよくなっていないのに「よくなっている」と錯覚してしまうのは、患者さんにとって貴重なお金と時間の損失です。

よくなっているのならよくなっていると評価された方がいいですし、よくなっていないのであればよくなっていないと評価されなければ、今までやってきたリハビリが正しかったのか、そして今後リハビリを変える必要があるのかがわかりません。

ですので、私たちは原則的に、世界で標準的に使われている優れたリハビリ評価を使用し、ご利用者様の変化を正確に捉え、お伝えします。

リハビリ結果の “見える化”

また、標準的なリハビリ評価を使っていたとしても、評価結果を点数だけで伝えられるだけではよくわからないのではないかと思います。

例えば、筋力の評価は0・1・2・3・4・5の6段階でみますが、腕や手の運動機能の評価は0〜66点で評価します。

このように、それぞれの評価で点数の付け方が異なるため、「筋力が1レベルよくなりました」「運動機能が5点よくなりました」と伝えられても、意味がよくわからないと思います。

そこで、私たちは評価結果をグラフに直し、ご利用者様が見たときに何がどれくらいよくなったのかがわかるようにしています。

なお、1〜2ヶ月のリハビリで全てが良くなる、ということはまずありません。

例えば、肩関節の動きはよくなったものの、手首の動きはよくならなかった、ということもあり得ます。

よくなった結果も、よくならなかった結果も全てグラフでお示しします。

その結果をもとに、リハビリを継続されるか、卒業されるか、中止されるかご判断ください。