
アドバンスコース − 上肢 −とは?
エビデンスに基づく脳卒中後の上肢リハを行えるようになるための学習プログラムです。
FMAUEやARATなどの検査・測定法のやりかたや解釈のしかた、課題指向型訓練やCI療法などのエビデンスを学習し、実技練習を行い、臨床で実践できるようになっていただきます。
BRAINアカデミー各コース共通のポイントについてこちらに記載しておりますので、合わせてご参照ください。
アドバンスコース − 上肢 − 3つのポイント
エビデンスに基づく脳卒中上肢リハを行うために必要なスキルを体系的に身につける
脳卒中後の上肢運動障害のリハビリ研究が世界中で行われています。世界で標準的に使われるFMAUEやARATなどの評価、課題指向型訓練、CI療法、電気刺激療法、ミラーセラピー、運動イメージ療法などコンセンサスが得られたリハビリテーションのエビデンスと実践方法を6ヶ月で学びます。
エビデンスに基づく脳卒中リハの基本となるSDMを身につける
アドバンスコースは『EBP教育に必要なコア・コンピテンシー』12項目を含んでいます。特にシェアード・ディシジョン・メイキング(以下、SDM)について時間を割き、SDMを土台とした意思決定を行えるようにします。
EBP教育におけるコア・コンピテンシー
世界各国でEBP教育や実践に携わる専門家が、EBP教育で伝えるべき全68項目をまとめた『EBP教育におけるコア・コンピテンシー』を作成・提案しました。言い換えれば『EBPを学ぶ上で押さえるべき68項目』です。BRAINアカデミーでは【ベーシックコース】で56項目、【アドバンスコース】で12項目、合計68項目を網羅しており、世界的に必要とされている知識・スキルを網羅できるカリキュラムになっております。コア・コンピテンシーについてさらに知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
圧倒的な量のリハビリプログラム
EBPの学習を進めていると、必ず『時間が足りない』『論文を入手できない』という問題にぶつかります。これらは世界的にも問題になっている【EBPの障壁】です。アドバンスコース − 上肢 −では、BRAINが独自に開発したアルゴリズムを用い、およそ250パターンのエビデンスに基づくリハビリテーション戦略を扱えるようになります。
カリキュラム
コース期間 | 開講曜日 | 開講時間 | 定員 |
2023年4月5日〜9月23日 | 毎週水曜日 | 19:30〜21:00 | 4名 |
月 | 日 | プログラム |
---|---|---|
4 | 5 | 目標設定とSDM Part.1【脳卒中上肢リハにおけるSDMとエビデンスに基づく目標設定】 |
12 | 目標設定とSDM Part.2【GOAL BOARDを使って対象者の目標を理解しよう】 | |
19 | 目標設定とSDM Part.3【SDMの9ステップモデルを身につけよう】 | |
26 | 目標設定とSDM Part.4【コミュニケーションで注意すべき “バイアス”】 | |
5 | 3 | 目標設定とSDM Part.5【脳卒中症例に対するSDMの実際】 |
10 | 脳卒中後の上肢運動障害に対する検査・測定法 Part.1【MAL、ARAT、BBT 講義編】 | |
17 | 脳卒中後の上肢運動障害に対する検査・測定法 Part.2【MAL、ARAT、BBT 実技編】 | |
24 | 脳卒中後の上肢運動障害に対する検査・測定法 Part.3【9HPT、DRINK・LIGHT課題 講義編】 | |
31 | 脳卒中後の上肢運動障害に対する検査・測定法 Part.4【9HPT、DRINK・LIGHT課題 実技編】 | |
6 | 7 | 脳卒中後の上肢運動障害に対する検査・測定法 Part.5【FMAUE 講義・実技編】 |
14 | 脳卒中後の上肢運動障害の予後予測 Part.1【脳卒中後の上肢運動障害における一般的な経過と予後予測】 | |
21 | 脳卒中後の上肢運動障害の予後予測 Part.2【脳卒中症例に対する予後予測の実際】 | |
28 | 脳卒中リハにおけるエビデンスの “適用” とは 〜EBPがマニュアル医療でない理由〜 | |
7 | 5 | お休み |
12 | 脳卒中後の上肢運動障害に対するリハビリ Part.1【課題指向型訓練のエビデンスと実技】 | |
19 | 脳卒中後の上肢運動障害に対するリハビリ Part.2【CI療法のエビデンスと実技】 | |
26 | 脳卒中後の上肢運動障害に対するリハビリ Part.3【電気刺激のエビデンスと実技】 | |
8 | 2 | 脳卒中後の上肢運動障害に対するリハビリ Part.4【ミラーセラピーのエビデンスと実技】 |
9 | 脳卒中後の上肢運動障害に対するリハビリ Part.5【運動イメージ療法・運動観察療法のエビデンスと実技】 | |
16 | 脳卒中後の上肢運動障害に対するリハビリ Part.6【肩の亜脱臼に対する評価とリハビリ戦略】 | |
23 | 脳卒中後の上肢運動障害に対するリハビリ Part.7【ストレッチ・筋トレ・ホームエクササイズ】 | |
30 | 脳卒中症例のケーススタディ Part.1【エビデンスに基づくリハビリプログラムの選定】 | |
9 | 6 | 脳卒中症例のケーススタディ Part.2【エビデンスの “不確実性” を考慮したリハビリプログラムの選定】 |
13 | 脳卒中症例のケーススタディ Part.3【脳卒中後の歩行障害症例に対するSDMを通したプログラムの決定】 | |
20 | 臨床実践プロセスを振り返る・アドバンスコース総括 |
開催地
BRAIN店舗 〒157-0073 東京都世田谷区砧3-2-7 カーサピエトラ不二101
受講の目安
- 臨床経験年数4〜6年目の理学療法士、作業療法士さん
- PubMedなど海外の文献データベースを使い、文献検索や文献の批判的吟味を行える方
- 普段から英語論文を読まれている方(アドバンスコースでお伝えするエビデンスはほとんど全て英語論文によるものです)
- 臨床経験年数4年未満の方(あくまでも目安として)
- 対象者の問題点の抽出を行うことが難しい方、対象者のリハビリ目標を設定することが難しい方→ビギナーコースへの参加をお勧めします。
- PubMedを使ったことがない方、普段から英語論文を読まれていない方→ベーシックコースへの参加をお勧めします。
監修責任者・講師

針谷 遼
BRAIN代表/理学療法士・認定理学療法士(脳卒中)
2011年、理学療法士免許取得。回復期リハビリテーション病院にて脳卒中リハビリの基礎を身につける。また、2014年からはニューロリハビリテーション研究会BRAINを運営。その後、一般企業の自費リハビリプロジェクトに参画しEvidence based Practiceを取り入れたリハビリサービスを展開。複数店舗で運営責任者を務めた後、独立し2021年にBRAINを創業。
講師

天内將広
東京都リハビリテーション病院
作業療法士/認定作業療法士/公認心理師/生活行為向上マネジメント実践者研修修了
2016年、作業療法士免許取得。5年間、回復期リハビリテーション病院にて脳卒中リハビリの基本を身につける。その後、2年間東京都リハビリテーション病院にて多くの若年脳卒中片麻痺患者の上肢機能障害、高次脳機能障害、自動車運転支援のアプローチを提供する。
月額費用
¥13,200
※月額費用・税込価格です。ご参加いただくにあたり6ヶ月分の参加費用が必要です。
※お支払いはクレジットカード(6ヶ月分一括もしくは毎月分割)か銀行振り込み(6ヶ月分一括)をお選びいただけます。
注意事項
- アドバンスコースはベーシックコースで学ぶ基本的な知識・スキルを前提に進みます。英語論文や文献検索、批判的吟味に自信がない場合はまずベーシックコースにご参加いただくことをお勧めします。
- ベーシックコースと、アドバンスコースの併用受講はできません。
- 会場はBRAIN世田谷店舗です。店舗へのアクセスはこちらをご覧ください。
- 資料は現地にて配布いたします。
- 講義・ワークショップの見逃し配信などはございません。
- 講義・実技・ワークショップの録画・録音は原則禁止させていただいております。
よくあるご質問
- Qアドバンスコースの課題はどのようなものが出されますか?
- A
基本的に、ご自身の担当患者さんの問題を解決するための課題が出されます。一例として、『担当患者さんの目標をGOAL BOARDでまとめてください』『担当患者さんの運動障害を改善させるための課題指向型訓練の課題を10種類考えてください』などです。アウトプットを確認し、講師がフィードバックすることで知識を臨床実践につなげていただきます。
- Qコース卒業後のアフターフォローはありますか?
- A
コース卒業後もFacebookグループは残しておき、ご質問があれば受け答えいたしますのでご安心ください。
エントリーから受講の流れ
STEP 1
下記の【エントリー】ボタンをクリックし、リンク先のコース参加お申し込みフォームへ必要事項を入力し、お申し込みください。
STEP 2
2営業日以内に、ご入力いただいたメールアドレス宛に担当からお支払い方法のご案内をさせていただきます。お支払い方法は、銀行振込・クレジットカードのいずれかをご利用いただけます。
STEP 3
お支払いが確認されましたら、受講決定となります。担当から受講決定メールをお送りします。