
ROM(関節可動域)と握力は、脳卒中リハビリテーションにおいて最も基本的かつ重要な身体機能の評価指標です。
この記事では、ゴニオメーターによるROM測定とダイナモメーターによる握力測定について、正しい測定方法から、信頼性・妥当性・反応性(SEM・MDC・MCID)、握力のカットオフ値、健常高齢者と脳卒中患者の規範的データまでを、2026年時点の最新エビデンスに基づいて網羅的に解説します。
臨床で「この変化は本当に改善なのか?」と迷ったときの判断基準として、ぜひご活用ください。
情報の信頼性について
・本記事はBRAIN代表/理学療法士の針谷が執筆しています(執筆者情報は記事最下部)。
・本記事は、脳卒中専門リハビリ施設BRAINが運営するBRAINアカデミーアドバンスコース歩行の講義内容をもとに、最新の査読付き論文エビデンスを加えて作成しています。

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概要
この記事では、脳卒中リハビリテーションで頻用される2つの基本的測定法をまとめて解説します。
ROM(関節可動域測定 / ゴニオメトリー)
ゴニオメトリー(関節角度測定)は、関節がどれだけ動くかを角度で定量的に測定する方法です。
脳卒中後の拘縮や可動域制限の程度を客観的に把握し、リハビリ効果の経時的な評価に用いられます。
受動的ROM(PROM:他動的関節可動域)と能動的ROM(AROM:自動的関節可動域)の両方を測定できます。
握力(握力測定 / ダイナモメトリー)
握力測定は、手の握る力を定量的に測定する方法です。
脳卒中後の上肢筋力を簡便に評価でき、握力は上肢全体の筋力の代表値として十分な妥当性を持つことが報告されています(Bohannon, 2004)。
また、脳卒中後の機能回復の予後予測因子としても重要です(Sunderland et al., 1989)。
測定方法
ROM測定の手順
以下の手順は、ゴニオメトリーの標準的教科書であるNorkin & White(1985〜)および信頼性研究のレビュー論文であるGajdosik & Bohannon(1987)に基づいています。
- 測定する関節と運動方向を決定する(例:肩関節屈曲、膝関節伸展など)
- 患者を適切な肢位にする(関節ごとに定められた開始肢位をとる)
- ゴニオメーターの軸中心を関節の回転軸に合わせる
- 固定アームを近位骨の長軸に沿わせ、移動アームを遠位骨の長軸に沿わせる
- 受動的ROM(PROM):検査者が関節を動かし、最終域での角度を読み取る
- 能動的ROM(AROM):患者に自分で関節を動かしてもらい、最終域での角度を読み取る
- 同じ関節を2〜3回測定し、その平均値を採用する
ROM測定の注意点
- 各関節の解剖学的ランドマーク(骨突起等)を正確に触知し、ゴニオメーターの軸を正しく合わせる
- 毎回同じ検査者が測定することで信頼性が高まる(検査者内ICC 0.87〜0.99 vs 検査者間ICC 0.26〜0.97)(Gajdosik & Bohannon, 1987)
- 脳卒中患者では痙縮の影響を考慮する。受動的ROMの最終域は速度依存性に変化する場合がある
- 代償動作(体幹の回旋や側屈等)が入らないよう、近位部を適切に固定する
- 疼痛がある場合は、疼痛の出現角度を記録する
脳卒中リハビリでよく測定する関節
上肢:肩関節屈曲・外転・外旋、肘関節屈曲・伸展、手関節背屈・掌屈、前腕回内・回外
下肢:股関節屈曲・伸展・外転、膝関節屈曲・伸展、足関節背屈・底屈
日常生活動作に必要な機能的ROM(参考値)
リハビリの目標設定において「正常可動域への回復」だけでなく「日常動作に必要な可動域の確保」という視点が重要です。
以下に、各関節の機能的ROM(日常生活動作を遂行するために必要な可動域)を複数の研究から関節別にまとめます。
肩関節の機能的ROM
| 運動方向 | 機能的ROM | 関連するADL | 著者(年) |
|---|---|---|---|
| 屈曲 | 121° ± 6.7° | 頭上の棚に手を伸ばす、洗髪 | Namdari S (2012) PMID: 22047785 |
| 伸展 | 46° ± 5.3° | 結帯動作(背中に手を回す)、トイレ | Namdari S (2012) |
| 外転 | 128° ± 7.9° | 頭上リーチ、整髪 | Namdari S (2012) |
| 外旋 | 59° ± 10° | 整髪、洗顔、食事で口に手を運ぶ | Namdari S (2012) |
| 内旋 | 102° ± 7.7° | 結帯動作、ズボンの着脱、トイレ | Namdari S (2012) |
| 挙上(複合運動) | 0〜108° | 8種のADL動作全般 | Gates DH (2016) PMID: 26709433 |
三浦・福島(2008)は肩関節疾患患者21名を対象に10項目のADLを調査し、最も困難な動作は「頭上の棚に手が届く(屈曲・外転)」「結帯動作(伸展・内旋)」「引き戸の開閉(水平内転・外転)」であることを報告しています。
これらの動作は肩関節の複合的な運動を必要とするため、リハビリでは単一方向のROMだけでなく複合運動の確保が重要です。
肘関節の機能的ROM
| 運動方向 | 機能的ROM | 関連するADL | 著者(年) |
|---|---|---|---|
| 屈曲 | 屈曲120°まで | 食事・整容・電話・ボタン操作 | Vasen AP (1995) PMID: 7775772 |
| 伸展 | 伸展制限75°まで許容 (=屈曲75〜120°の範囲) | 12種のADLの98%が遂行可能 | Vasen AP (1995) |
| 屈曲(総合) | 0〜121° | 8種のADL動作全般 | Gates DH (2016) PMID: 26709433 |
| 屈曲90°以上の確保 | 90°以上がADL上最重要 | 食事(口に運ぶ)、洗面・整容全般 | 村田秀雄 (1977) リハビリテーション医学 14(3) |
村田(1977)は電気角度計を用いて25項目のADL中の肘関節角度を計測し、以下の臨床的知見を報告しています。
- 通常のADLでは肘伸展20〜30°以下(=完全伸展に近い角度)は不要
- 肘以外の関節に障害がなければ、肘屈曲75〜105°の範囲でほとんどのADLが遂行可能
- 屈曲90°以上の可動域を維持することがADL上最も重要
- 食事やコーヒーを飲む動作では屈曲110〜120°以上の出現頻度が高い
- 前腕の回旋では回外が回内よりもADL上重要
前腕・手関節の機能的ROM
| 関節・運動方向 | 最大必要ROM | 日常動作の70%に必要なROM | 著者(年) |
|---|---|---|---|
| 手関節 背屈 | 60° | 約40° | Ryu JY (1991) PMID: 1861019 |
| 手関節 掌屈 | 54° | 約40° | Ryu JY (1991) |
| 手関節 尺屈 | 40° | — | Ryu JY (1991) |
| 手関節 橈屈 | 17° | — | Ryu JY (1991) |
| 手関節 背屈-掌屈 | 掌屈40° 〜 背屈38° | — | Gates DH (2016) PMID: 26709433 |
| 前腕 回旋 | 回外53° 〜 回内13° | — | Gates DH (2016) |
Ryu et al.(1991)は、日常動作の約70%は手関節の背屈・掌屈それぞれ約40°の範囲で遂行可能であることを示しました。
正常可動域(背屈60〜70°、掌屈70〜80°)に達していなくても、40°ずつの確保がまず目標となります。
上肢全体の総合的な機能的ROM
上肢全体の総合的な機能的ROM(Aizawa et al., 2010)
Aizawa et al.(2010)は、健常成人20名(男女各10名、18〜34歳)を対象に、電磁追跡装置(FASTRAK)を用いて16種類のADL動作完了時の肩・肘・手関節の3次元関節角度を計測しました。
以下に、臨床で特に参考になる動作の関節角度(中央値)を抜粋します。
| ADL動作 | 肩 挙上 | 肘 屈曲 | 前腕 回旋 | 手関節 |
|---|---|---|---|---|
| 口に手を触れる(食事動作) | 39° | 128° | 回外36° | ほぼ中間位 |
| スプーンで食べる | 55° | 122° | ほぼ中間位 | 背屈21° |
| コップで飲む | 88° | 114° | 回内110° | 背屈15° |
| 洗顔 | 40° | 127° | 回内72° | 背屈29° |
| 額に触れる | 55° | 122° | 回内62° | 背屈24° |
| 整髪(後頭部) | 107° | 119° | 回内75° | ほぼ中間位 |
| 同側の耳に触れる | 69° | 132° | 回内111° | 背屈25° |
| ネックレスを着ける | 106° | 137° | 回内93° | ほぼ中間位 |
| 首元のボタンを留める | 29° | 133° | 回内59° | 掌屈18° |
| 臍のボタンを留める | 20° | 72° | 回内89° | 掌屈17° |
| 同側の腋窩に触れる | 58° | 138° | ほぼ中間位 | 掌屈73° |
| 反対側の腋窩に触れる | 40° | 99° | ほぼ中間位 | 掌屈33° |
| 会陰部に触れる(トイレ) | 40° | 55° | ほぼ中間位 | ほぼ中間位 |
| 背中に手を回す(結帯動作) | 50° | 114° | ほぼ中間位 | 掌屈45° |
| 水をコップに注ぐ | 66° | 94° | 回内142° | 背屈10° |
(Aizawa J et al., J Biomech, 2010; Table 1より中央値を抜粋。肩挙上=上腕挙上角、前腕回旋=中間位を0°として回内+/回外−、手関節=掌屈+/背屈−。N=20、健常成人、右上肢。PMID: 20727523)
この研究から読み取れる臨床的に重要なポイントは以下のとおりです。
- 食事・洗顔・整容など顔周辺の動作では肘屈曲114〜138°が必要であり、肘屈曲の確保が最優先
- 整髪・ネックレス装着は肩挙上106〜107°を要し、他の動作(20〜88°)と比べて突出して大きい
- 手関節は動作によって掌屈73°(腋窩)から背屈29°(洗顔)まで幅広く、掌屈・背屈の両方向の確保が重要
- トイレ動作(会陰部)は肩挙上40°・肘屈曲55°と小さいが、結帯動作(背中)では肩の大きな内旋(NSAR 110°)が必要
- 前腕回旋はコップ操作で回内142°を要し、ADLの中で最大の前腕回内角度を必要とする
・食事・整容に必要な肘屈曲は90〜138°が中心帯であり、完全伸展(0°)は多くのADLで不要(村田, 1977; Aizawa et al., 2010)
・手関節は背屈・掌屈各40°を確保すれば日常動作の約70%が遂行可能(Ryu et al., 1991)
・肩関節は屈曲120°・外転130°が確保できれば頭上リーチを含む大半のADLが可能(Namdari et al., 2012)
・前腕では回内より回外の確保がADL上重要(村田, 1977)だが、水を注ぐ動作では回内142°が必要(Aizawa et al., 2010)
・「どの動作が最も困難か」を患者と共有し、その動作に必要な関節角度を目標として設定することで、リハビリの優先順位が明確になる
握力測定の手順
以下の手順は、Mathiowetz et al.(1984)が報告し、米国ハンドセラピスト学会(ASHT)が推奨する標準プロトコルに基づいています。
- Jamarダイナモメーター(または同等の校正済み握力計)を用意する
- 患者は椅子に座り、足を床につけた姿勢をとる
- 測定する上肢は、肩関節内転・内外旋中間位、肘関節90度屈曲、前腕中間位、手関節0〜30度背屈・0〜15度尺屈の肢位とする
- 握力計のハンドル位置を第2ポジション(標準設定)に合わせる
- 「はじめ(Go)」の合図で最大努力で握ってもらい、3〜5秒間保持する
- 左右各3回ずつ測定し、3回の平均値を採用する
- 各試行の間に15〜30秒の休息をとる
握力測定の注意点
- 必ず校正済みの握力計を使用する。JamarダイナモメーターがASHT推奨のゴールドスタンダードである(Mathiowetz et al., 1984)
- 3回試行の平均値が最も信頼性が高い(Mathiowetz et al., 1984)
- 毎回同じ肢位・同じ握力計を使用する
- 体幹の代償(前傾や側屈)が入らないようにする
- 脳卒中患者では、麻痺手と非麻痺手の両方を測定し、左右差を記録する
- 疲労の影響を最小化するため、左右交互に測定することが推奨される
信頼性
ROM(ゴニオメトリー)の信頼性
検査者内信頼性(Intra-rater reliability)
| 著者(年) | ICC / 相関 | 対象者 |
|---|---|---|
| Riddle DL (1987) | ICC 0.87〜0.99 | 患者 肩関節受動的ROM PMID: 3575423 |
| Rothstein JM (1983) | r = 0.91〜0.99 | 患者 肘・膝の受動的ROM PMID: 6622536 |
| Horger MM (1990) | 高い(検者間より一貫して高い) | 手の治療患者 48名 手関節(能動・受動) PMID: 2330964 |
| Hoffmann T (2007) | ICC > 0.93 | 脳卒中患者 10名 上肢7動作すべてで優秀 PMID: 18078551 |
検査者間信頼性(Inter-rater reliability)
| 著者(年) | ICC / 相関 | 対象者 |
|---|---|---|
| Riddle DL (1987) | ICC 0.84〜0.90 | 患者 肩屈曲・外転・外旋は良好 PMID: 3575423 |
| Riddle DL (1987) | ICC 0.26〜0.55 | 患者 肩水平内転・外転・伸展・内旋は低い PMID: 3575423 |
| Rothstein JM (1983) | r = 0.88〜0.97 | 患者 肘関節 PMID: 6622536 |
| Paulis WD (2011) | ICC 0.66 | 脳卒中患者 13名 肘屈筋 PMID: 21131203 |
| van de Pol RJ (2010) | ICC 0.26〜0.99 | 系統的レビュー(21研究) 関節・方法により大差 PMID: 20500132 |
解釈の目安
ICC 0.75以上 = 優れた信頼性、0.50〜0.74 = 中程度、0.50未満 = 低い信頼性。
ROM測定の検査者内信頼性はICC 0.87〜0.99と優秀ですが、検査者間信頼性は関節や運動方向によって大きく変動します(ICC 0.26〜0.99)。
臨床では、同じ検査者が継続的に測定することが信頼性確保の鍵です(Gajdosik & Bohannon, 1987)。
脳卒中患者に限定した研究でも、同一検査者であれば上肢7動作すべてでICC > 0.93が報告されています(Hoffmann et al., 2007)。
握力(ダイナモメトリー)の信頼性
検査者内信頼性・再テスト信頼性
| 著者(年) | ICC | 対象者 |
|---|---|---|
| Mathiowetz V (1984) | 非常に高い | 健常成人 27名 原著論文、Jamar使用 PMID: 6715829 |
| Bertrand AM (2015) | 0.97〜0.99 | 急性期脳卒中患者 34名 発症12週間追跡 PMID: 26206167 |
| Boissy P (1999) | > 0.86 | 慢性期脳卒中患者 15名 + 対照 10名 発症 > 1年 PMID: 10460123 |
| Aguiar LT (2016) | 0.64〜0.99 | 亜急性期脳卒中患者 32名 検査者内・検査者間ともに PMID: 27410161 |
| Bohannon RW (2017) | > 0.80(14/17研究) | 系統的レビュー(高齢者) PMID: 28555708 |
握力測定はJamarダイナモメーターと標準プロトコル(3回平均)を使用すれば、脳卒中患者においてもICC 0.86〜0.99と非常に高い信頼性が得られます。
急性期から慢性期まで安定した再現性があります(Bertrand et al., 2015; Boissy et al., 1999)。
妥当性
ROM(ゴニオメトリー)の妥当性
脳卒中患者でのAROMの予後予測的妥当性
| 比較指標 | 結果 | 対象者 |
|---|---|---|
| 3ヶ月後の上肢機能(ARAT) | AROMが分散の71%を説明 | 急性期脳卒中患者 33名 Beebe JA (2009) PMID: 19265051 |
ゴニオメトリーの構成概念妥当性
Gajdosik & Bohannon(1987)のレビューによれば、ゴニオメトリーは解剖学的な関節の運動を反映しており、構成概念妥当性が確認されています。
ただし、ゴニオメーターの配置精度が測定値に直接影響するため、標準化された手順の遵守が妥当性の前提条件となります。
握力(ダイナモメトリー)の妥当性
上肢筋力の代表値としての妥当性
| 比較指標 | 相関係数 | 対象者 |
|---|---|---|
| 肩外転筋力 | r = 0.753〜0.907 | 急性期脳卒中患者 26名 Bohannon RW (2004) |
| 肘屈曲筋力 | r = 0.826〜0.937 | 急性期脳卒中患者 26名 Bohannon RW (2004) |
機能的予後との妥当性
| 比較指標 | 相関係数 | 対象者 |
|---|---|---|
| Frenchay Arm Test | r = 0.91 | 急性期脳卒中患者 38名 Sunderland A (1989) PMID: 2592969 |
| 5つの上肢機能検査 | 高い相関 | 急性期脳卒中患者 38名 Sunderland A (1989) |
弁別妥当性(Known-groups validity)
握力は、脳卒中患者の麻痺手と非麻痺手の間に明確な差を検出できることが多くの研究で確認されています。
また、健常同年代の平均値と比較することで、障害の程度を客観的に評価できます(Bohannon, 2004; Sunderland et al., 1989)。
ROMについても、脳卒中患者の麻痺側は非麻痺側と比較してAROMが顕著に制限されることが報告されており、群間差の検出に十分な感度を持ちます(Beebe & Lang, 2009)。
変化の検出と解釈(SEM・MDC・MCID)
・MDC(最小検出可能変化量):「本当に変化した」と95%の確信をもって言える最小の変化量(MDC95 = SEM × 1.96 × √2)
・MCID(臨床的に意味のある最小変化量):患者さんにとって「意味のある改善」と感じられる最小の変化量
ROM(ゴニオメトリー)のSEM・MDC
| 条件 | SEM | MDC | 著者(年) |
|---|---|---|---|
| 同一検査者・上肢 | — | 3〜4度 | Boone DC (1978) PMID: 704684 |
| 異なる検査者・上肢 | — | 5度以上 | Boone DC (1978) |
| 異なる検査者・下肢 | — | 6度以上 | Boone DC (1978) |
| 足関節背屈(脳卒中) | 1.3〜2.0度 | 3.6〜5.6度 | Jung Y (2015) PMID: 26180344 |
臨床のポイント!
同一検査者が測定する場合、3〜4度以上のROM変化は測定誤差を超えた「本当の変化」と判断できます(Boone et al., 1978)。異なる検査者が測定する場合は、上肢で5度以上、下肢で6度以上の変化が必要です。脳卒中患者の足関節背屈に限定すると、MDC95は3.6〜5.6度と報告されています(Jung et al., 2015)。
ROMのMCID
| 関節(脳卒中患者) | MCID | 著者(年) |
|---|---|---|
| 膝関節(麻痺側) | 8.48度 | Guzik A (2020) PMID: 33076214 |
| 股関節(麻痺側) | 5.81度 | Guzik A (2021) PMID: 34539552 |
脳卒中患者の膝関節で8.48度以上、股関節で5.81度以上のROM改善は「臨床的に意味のある改善」と解釈できます。
上肢関節のMCIDについては現時点で脳卒中特異的なデータが限られており、今後の研究が待たれます。
握力のSEM・MDC
| 著者(年) | SEM | MDC95 | 対象者 |
|---|---|---|---|
| Aguiar LT (2016) | 1.68 kg | 4.64 kg | 亜急性期脳卒中患者 32名(麻痺手) PMID: 27410161 |
| Aguiar LT (2016) | 2.21 kg | 6.12 kg | 亜急性期脳卒中患者 32名(非麻痺手) PMID: 27410161 |
| Bertrand AM (2015) | — | 2.73〜4.68 kg | 急性期脳卒中患者 34名 MDD(最小検出差) PMID: 26206167 |
臨床のポイント!
麻痺手では4.64 kg以上の握力変化が「測定誤差ではない本当の変化」と判断できます(Aguiar et al., 2016)。急性期では2.73〜4.68 kgの変化で検出可能です(Bertrand et al., 2015)。
握力のMCID
| 著者(年) | MCID | 対象者 |
|---|---|---|
| Lang CE (2008) | 5.0 kg(利き手側) | 急性期脳卒中患者 52名 アンカー法 PMID: 18760153 |
| Lang CE (2008) | 6.2 kg(非利き手側) | 急性期脳卒中患者 52名 アンカー法 PMID: 18760153 |
| Bohannon RW (2019) | 5.0〜6.5 kg(推定) | 系統的レビュー 複数研究の統合 PMID: 30774209 |
まとめ:握力のMCIDは5.0〜6.5 kgが妥当な推定値です。MDC(4.64 kg)をわずかに超えた程度では統計的には変化を検出できても、臨床的には「患者さんが実感できる改善」には至らない可能性があります。
SEM・MDC・MCIDの使い分け(握力の場合)
- SEM(約1.7〜2.2 kg):測定のばらつきの目安。これ以下の変化は誤差の範囲内
- MDC(約2.7〜6.1 kg):「統計的に本当に変化した」と言える最小値
- MCID(約5.0〜6.5 kg):「患者さんにとって意味のある改善」の最小値
MDCを超える変化があれば「誤差ではない変化」、MCIDを超えれば「臨床的に意味のある改善」と解釈できます。
カットオフ値
ROMには疾患の識別や転倒予測のための明確なカットオフ値は設定されていません。
関節ごと・運動方向ごとに正常可動域の参考値と比較して評価します。
一方、握力には臨床的に有用なカットオフ値が複数報告されています。
握力による脳卒中後の予後予測
| 著者(年) | カットオフ | 対象者 | 予測イベント |
|---|---|---|---|
| Sunderland A (1989) | 随意的握力の有無 | 急性期脳卒中患者 38名 発症1ヶ月時点 PMID: 2592969 | 6ヶ月後の上肢機能回復 |
握力による在宅退院の予測
| 著者(年) | カットオフ | 対象者 | 予測イベント | 感度 | 特異度 |
|---|---|---|---|---|---|
| Matsushita T (2022) | 男性 15.1 kg / 女性 9.5 kg | 脳卒中患者 | 在宅退院 | — | — |
サルコペニアの診断基準
握力はサルコペニア(加齢性筋肉量減少症)の診断にも重要な指標です。
脳卒中患者はサルコペニアのリスクが高いため、以下の基準も参考になります。
| 基準 | 男性 | 女性 | 出典 |
|---|---|---|---|
| AWGS 2019(アジア基準) | < 28 kg | < 18 kg | Asian Working Group for Sarcopenia |
| EWGSOP2(欧州基準) | < 27 kg | < 16 kg | European Working Group on Sarcopenia |
握力と全死亡・心血管イベントの予測
| 著者(年) | 結果 | 対象者 |
|---|---|---|
| Leong DP (2015) | 握力5 kg低下あたり:全死亡HR 1.16、心血管死HR 1.17、脳卒中HR 1.09 | 14万人(17ヵ国、PURE研究) Lancet掲載 PMID: 25982160 |
規範的データ
健常高齢者の握力
日本人データ(Kamide et al., 2015; PMID: 26253392)
| 年齢層 | 男性(kg) | 女性(kg) |
|---|---|---|
| 加重平均 | 33.11 | 20.92 |
英国データ(Dodds et al., 2014; PMID: 25474696)※中央値
| 年齢 | 男性(kg) | 女性(kg) |
|---|---|---|
| 60歳 | 44 | 27 |
| 70歳 | 39 | 24 |
| 80歳 | 32 | 19 |
| 90歳 | 24 | 14 |
握力は加齢とともに低下し、男性は60歳から80歳で約27%、女性は約30%低下します(Dodds et al., 2014)。
日本人高齢者の平均握力は欧米のデータよりやや低い傾向にあるため、日本人のデータを参照することが望ましいです。
健常高齢者のROM(参考値)
以下はNorkin & White(教科書)および複数の研究に基づく健常高齢者のROM参考値です。
加齢に伴い5〜10度程度の可動域低下が生じます。
| 関節 | 運動方向 | 参考正常値(度) |
|---|---|---|
| 肩関節 | 屈曲 | 150〜180 |
| 肩関節 | 外転 | 150〜180 |
| 肩関節 | 外旋 | 80〜90 |
| 肘関節 | 屈曲 | 140〜150 |
| 肘関節 | 伸展 | 0(完全伸展) |
| 手関節 | 背屈 | 60〜70 |
| 手関節 | 掌屈 | 70〜80 |
| 股関節 | 屈曲 | 110〜120 |
| 股関節 | 伸展 | 10〜20 |
| 膝関節 | 屈曲 | 130〜140 |
| 膝関節 | 伸展 | 0(完全伸展) |
| 足関節 | 背屈 | 15〜20 |
| 足関節 | 底屈 | 40〜50 |
脳卒中患者の握力
| 病期 | 特徴 | 著者(年) |
|---|---|---|
| 急性期(発症1ヶ月) | 麻痺手で随意的握力が発揮できるかどうかが予後予測の指標 | Sunderland A (1989) |
| 亜急性期 | 麻痺手の握力は非麻痺手の約40〜60%程度 | Boissy P (1999) |
| 慢性期(発症 > 1年) | 麻痺手の握力と上肢機能の相関 r² = 62〜93% | Boissy P (1999) PMID: 10460123 |
比較のポイント!
脳卒中患者の麻痺手握力は、非麻痺手に比べて著しく低下します。Boissy et al.(1999)は、慢性期脳卒中患者の麻痺手握力が上肢機能テストの分散の62〜93%を説明することを報告しています。握力の回復は上肢機能の回復と密接に関連しており、経時的な握力の変化を追跡することがリハビリ効果の評価に有用です。
よくある測定ミス TOP5
ROM測定と握力測定はシンプルな検査ですが、以下のミスがあると信頼性が低下し、結果の解釈に影響します。
① ゴニオメーターの軸が関節の回転軸からずれている
ゴニオメーターの軸を関節の回転軸(解剖学的ランドマーク)に正確に合わせないと、同じ可動域でも異なる角度が記録されます。各関節のランドマークを事前に確認し、触知してからゴニオメーターを当てましょう(Norkin & White)。
② 検査者が毎回変わる
ROM測定の検査者間信頼性は関節によってICC 0.26〜0.97と大きく変動します(van de Pol et al., 2010)。経時的な比較のためには、同一検査者が測定を継続することが重要です。
③ 握力計のハンドル位置が統一されていない
Jamarダイナモメーターのハンドル位置は第2ポジションが標準です(Mathiowetz et al., 1984)。ハンドル位置が変わると測定値が変わるため、毎回同じ設定で測定しましょう。
④ 握力の試行回数が不十分
1回の測定では再現性が低くなります。3回測定の平均値が最も信頼性が高いことが報告されています(Mathiowetz et al., 1984)。時間がなくても最低3回は測定しましょう。
⑤ 代償動作を見逃す
ROM測定時の体幹の回旋や、握力測定時の体幹の前傾・肘の伸展は、見かけ上の数値を大きくします。近位部を固定し、ターゲットの関節運動または握力だけを測定するようにしましょう。
ROM・握力・FMA・ARAT:どれを選ぶ?
脳卒中患者の身体機能・上肢機能の評価指標として、ROM・握力・FMA・ARATはそれぞれ異なる特徴を持っています。対象者の状態や評価の目的に応じて使い分けましょう。
| 項目 | ROM | 握力 | FMA(上肢) | ARAT |
|---|---|---|---|---|
| 測定対象 | 関節の可動範囲 | 手の握る力 | 運動機能障害の程度 | 上肢の機能的動作 |
| ICF分類 | 心身機能 | 心身機能 | 心身機能 | 活動 |
| 所要時間 | 1〜2分/関節 | 3〜5分 | 30〜40分 | 10〜15分 |
| スコア形式 | 角度(度) | 力(kg) | 0〜66点 | 0〜57点 |
| 予後予測 | AROM → 3ヶ月後上肢機能の71%予測 | 随意的握力 → 6ヶ月後回復予測 | 入院時FMA → 退院時機能予測 | 機能的動作の達成度 |
| 天井効果 | なし | なし | 軽症例で天井効果あり | 軽症例で天井効果あり |
| 特に有用な場面 | 拘縮の程度把握、 可動域改善の追跡 | 筋力のスクリーニング、 予後予測 | 運動機能の包括的評価 | 上肢の機能的目標設定 |
BRAINでの使い分け!
- FMAで運動機能の詳細を評価:どの運動要素が障害されているかを分析し、リハビリプランに直結させる
- ARATで機能的目標の達成度を評価:実際の動作課題を用いて、日常生活での使用状況を評価する
BRAINアカデミーでは、ROM・握力・FMA・ARATの使い分けに加え、エビデンスに基づくリハビリプログラムの立案やShared Decision Making(SDM)の実践まで、臨床で即使えるスキルを体系的に学べます。
「評価の数値をどうリハビリに活かすか」を深く学びたい方はぜひご覧ください。

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BRAINの臨床意思決定フロー(BRAINオリジナル)
ここまでの数値の読み方を解説してきましたが、臨床現場で本当に難しいのは「測ったあと、明日のリハビリで何をするか」です。
このセクションでは、BRAINがこの評価指標の結果をどのように臨床判断に翻訳しているかを共有します。
査読付き論文に基づく事実と、BRAIN内部の運用ルール(意見)を分けて記載します。
関節別ROMと握力による介入優先度の振り分け、機能的影響からのボトルネックの特定
事実
Norkin & White(2016)はゴニオメトリーの検査者内ICCを0.8〜0.99と報告。握力では Bohannon RW(2006)の年齢別規範値が国際標準として使われており、握力低下は脳卒中後の機能予後・生命予後を予測する強力な指標であることがSallinen J(2010)等で示されています。
BRAINの判断!
BRAINではROMと握力を担当セラピストが初期評価・再評価ともに担当し、ゴニオメトリーの高い検査者内信頼性を活かしています。また、特にご高齢の患者さんにおいては、握力測定を通して、全般的な機能予後の推定に活用しています。
ROMから見る3段階のリハビリ方針(機能的可動域との比較):
- 機能的ROM未達 × 拘縮あり → 重症度優先:可動域の維持・拡大が最優先
- 機能的ROMには達するが正常未満 → 構成要素優先:制限が機能に影響しているか動作観察で確認
- 機能的ROM以上(正常範囲内)→ 質優先:可動域は問題なし。筋力・協調性に介入の焦点を移す
握力から見える3段階のリハビリ方針(年齢別規範比):
- 規範比 30%未満 → 高度:握力低下が日常生活全般に影響。全身性筋力低下も疑う
- 規範比 30〜70% → 中等度:上肢機能のボトルネックになっている可能性。MAL併用で実使用を評価
- 規範比 70%以上 → 軽度:握力は問題なし。巧緻性・協調性に焦点
機能的影響との関係によるボトルネックの考えかた:
- ROM制限が動作のボトルネック → ROM拡大介入を最優先(ストレッチ・装具・他動運動)
- 握力低下が ADL のボトルネック → 全身性筋力トレーニング併用
- ROM・握力ともに正常範囲だが ADL に影響 → 協調性・固有感覚・実行機能の課題を疑う
- 非麻痺側の握力も低下 → 全身フレイル評価を併用
MDCを「超えた/超えなかった」後の判断
事実
Boone DC(1978)はゴニオメトリーのMDCを上肢約5°、下肢約6°と報告。Bohannon RW(2006)は握力のMDCを 約4 kg と報告しています。
BRAINの判断!
BRAINでは「MDCを超えた/超えなかった」を二者択一で判断せず、関節別・機能的意義を考慮して4ステップで確認します。
2. 患者本人に「ROM拡大/握力向上が日常生活で何を可能にするか」を具体的に説明
3. 機能指標(FMA・ARAT・歩行)と整合しているか確認
4. 次のボトルネックを特定
2. ROMは変わっていなくても、痛みや抵抗感が軽減している可能性を質的に確認
3. 握力は変わっていなくても、持久力(5回握り込みの平均)が改善している可能性
4. 患者のGROCを聞く
5. 4週連続でMDC未達なら介入ターゲットを見直す
患者への結果説明(Shared Decision Making への接続)
事実
ROM・握力は患者にとって最も直感的にわかる身体機能指標です。
BRAINの判断!
ROM・握力の結果を患者本人に説明する際、BRAINは以下の運用ルールを守っています。
- 数値だけを伝えない。「肩関節屈曲120°、握力15kgでした」ではなく「服を着替えるときに肩を上げる動作はできますが、頭を洗う動作が難しいレベルです」と日常動作で言語化
- 経時変化はグラフで可視化し、機能的可動域と年齢別規範を線で示す
- 「次の4週で肩屈曲を150°まで広げて、頭を洗えるようにしましょう」と具体目標で合意
BRAINで意図的に「やらない」5つの判断
事実と解釈の境界を明確にするため、BRAINではエビデンスが不十分な以下の判断を意図的に避けています。
これらは「絶対やってはいけない」のではなく、「現時点のエビデンスでは支持できないので、BRAINでは慎重を期して避けている」という運用ルールです。
エビデンスが蓄積されれば見直す可能性があります。
- ROMの絶対値だけで「正常/異常」を判定する → 機能的可動域との関係で評価する
- 握力の絶対値だけで筋力を判定する → 必ず年齢別規範値と比較する
- ゴニオメーターの当て方を変えての前後比較 → 標準化された測定肢位の遵守が前提
- 握力測定で握り込み時間・休憩時間を変える → ASHTマニュアルに従った標準手順を守る
- ROM・握力だけで上肢機能を断定する → FMA・ARAT・MALなどの機能指標と併用する
握力カットオフ値かんたん判定ツール
握力カットオフ値かんたん判定ツール
握力の測定値・性別・年齢を入力すると、エビデンスに基づくカットオフ値と比較した臨床的な解釈を表示します。
※ この判定ツールは参考情報であり、臨床判断を代替するものではありません。患者個々の状態を総合的に評価してください。
※ カットオフ値の出典は記事本文の「6. カットオフ値」セクションをご参照ください。
ワークショップ:臨床判断トレーニング
以下の症例を読んで、ROM・握力の結果をどのように解釈すべきか考えてみましょう。「回答を見る」をクリックすると解説が表示されます。
握力の変化の解釈
亜急性期脳卒中患者(65歳男性)の麻痺手握力が、先月12.0 kg → 今月17.5 kg(5.5 kg改善)でした。これは「測定誤差ではない本当の改善」であり、かつ「臨床的に意味のある改善」と言えますか?
回答:はい、両方とも「はい」です。
- 麻痺手のMDC95は4.64 kg(Aguiar et al., 2016)です。5.5 kgはMDCを超えているため、95%の確信をもって「測定誤差ではない変化」と判断できます。
- 握力のMCIDは5.0〜6.5 kg(Lang et al., 2008; Bohannon, 2019)です。5.5 kgはMCIDの下限を超えているため、臨床的にも意味のある改善と解釈できます。
ただし、この握力(17.5 kg)はサルコペニアのAWGS基準(男性 < 28 kg)を下回っているため、筋力は依然として低い水準であることに注意が必要です。
ROM変化の臨床判断
慢性期脳卒中患者(70歳女性)の麻痺側足関節背屈ROMが、先月 −5度 → 今月 0度(5度改善)でした。同一検査者が測定しています。この変化は「本当の改善」ですか?また、臨床的にどのような意味がありますか?
回答:本当の改善である可能性が高いです。
- 同一検査者が測定した場合のROMのMDCは3〜4度(Boone et al., 1978)です。5度の改善はMDCを超えているため、測定誤差ではないと判断できます。
- 脳卒中患者の足関節背屈に限定した研究でも、MDC95は3.6〜5.6度(Jung et al., 2015)であり、5度はこの範囲内~超えた値です。
- 臨床的意義:足関節背屈が−5度から0度に改善したことは、歩行中のクリアランス確保において重要な改善です。背屈0度は歩行に必要な最低限の可動域であり、遊脚期のつま先の引っかかりが軽減される可能性があります。
カットオフ値の臨床活用
急性期脳卒中患者(68歳女性)の麻痺手握力が8.0 kgです。退院先の検討と、今後の上肢機能回復の見通しについて、どのように説明しますか?
回答:握力がある点はポジティブですが、在宅退院のカットオフには未達です。
- Sunderland et al.(1989)によれば、発症早期に随意的に握力を発揮できることは6ヶ月後の上肢機能回復を予測する重要な所見です。この患者さんは8.0 kgの握力があるため、回復のポテンシャルがあります。
- ただし、在宅退院の握力カットオフは女性9.5 kg(Matsushita et al., 2022)であり、現時点では下回っています。退院先については慎重な検討が必要です。
- サルコペニアのAWGS基準(女性 < 18 kg)も大きく下回っており、全身的な筋力強化と栄養管理の併用が重要です。
- 健常同年代女性の握力中央値は約24 kg(Dodds et al., 2014)であり、現在の値は約33%の水準です。
記録用紙ダウンロード
カットオフ値・MDC参照表付きの記録用紙を無料でダウンロードできます。ROM(主要関節)と握力を1枚にまとめたA4印刷対応フォーマットです。
この記事で引用した22本の論文は、すべてPubMedから系統的に検索・選定したものです。
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参考文献
- Norkin CC, White DJ. Measurement of Joint Motion: A Guide to Goniometry. 6th ed. F.A. Davis Company; 2016.
- Gajdosik RL, Bohannon RW. Clinical measurement of range of motion: Review of goniometry emphasizing reliability and validity. Phys Ther. 1987;67(12):1867-1872. PMID: 3685114
- Mathiowetz V, Weber K, Volland G, Kashman N. Reliability and validity of grip and pinch strength evaluations. J Hand Surg Am. 1984;9(2):222-226. PMID: 6715829
- Riddle DL, Rothstein JM, Lamb RL. Goniometric reliability in a clinical setting: shoulder measurements. Phys Ther. 1987;67(5):668-673. PMID: 3575423
- Rothstein JM, Lamb RL, Riddle DL. Goniometric reliability in a clinical setting: elbow and knee measurements. Phys Ther. 1983;63(10):1611-1615. PMID: 6622536
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- Paulis WD, Horemans HL, Brouwer BS, Stam HJ. Physiological and biomechanical goniometry: a review. Clin Biomech. 2011;26(3):215-221. PMID: 21131203
- Boone DC, Azen SP, Lin CM, Spence C, Baron C, Lee L. Reliability of goniometric measurements. Phys Ther. 1978;58(11):1355-1360. PMID: 704684
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この記事の内容は、BRAINアカデミーの講義資料および査読付き学術論文に基づいています。
最終更新:2026年4月

