自費リハビリの施設を東京で探している方の多くは、公的リハビリでは時間が足りない・回数が足りないという壁にぶつかっています

「介護保険のリハビリは20分や1時間だけ」「もう少しまとまった練習がしたい」――そう感じて自費という選択肢を調べ始めた方は少なくないはずです。

この記事では、東京23区で自費リハビリを選ぶときの費用相場・比較すべき軸・失敗しない見学のポイントを整理します。

解説するのは、脳卒中専門リハビリ施設BRAINの代表で理学療法士の針谷です。

臨床経験と国際的に発表された研究論文に基づいて、家族や当事者の方が判断に迷わないよう情報を整理しました。

情報の信頼性について
・本記事はBRAIN代表/理学療法士の針谷が執筆しています(執筆者情報は記事最下部)。
・本記事の情報は、信頼性の高い研究論文から得られたデータを中心に引用しています。
・費用相場・制度情報は2026年5月時点の公開資料に基づきます。改定により変動する可能性があります。

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⚠ 緊急時の対応について
以下の症状が突然出た場合は、自費リハビリの検討を中断し、救急要請(119番)を検討してください。
・顔のゆがみ(片側が下がる)
・片腕の脱力(腕が上がらない)
・言葉のもつれ(ろれつが回らない)

脳卒中の再発の可能性があります。早期受診で後遺症を最小限に抑えられます。
目次
  1. 自費リハビリとは|まず押さえておきたい3つの基本
    1. 基本1|時間と回数の制限がない
    2. 基本2|セラピストとマンツーマンで受けられる
    3. 基本3|全額自己負担になる
  2. なぜ自費リハビリが必要になるのか|公的制度の壁
    1. 医療保険の「150〜180日ルール」で病院を退院することになる
    2. 介護保険の通所リハビリ・訪問リハビリは「単位」で動く
    3. 慢性期に「変化が出にくい」と感じる方が多い
  3. 自費リハビリ 東京の費用相場|60分・90分・訪問の目安
    1. 頻度別の月額シミュレーション
  4. なぜ自費でも改善が見込めるのか|エビデンスで読み解く
    1. エビデンス1|リハビリは「量」が効く
    2. エビデンス2|慢性期でも改善する
    3. エビデンス3|「課題特異性」と「反復」が改善を支える
  5. 失敗しない比較軸6つ|自費リハビリ 東京の施設選び
    1. 軸1|セラピストの経験年数と専門性
    2. 軸2|1回の時間と総量(量と密度)
    3. 軸3|課題指向型・反復練習を採用しているか
    4. 軸4|評価指標で効果を「数字で」追っているか
    5. 軸5|店舗・訪問・遠隔の選択肢
    6. 軸6|PT・OT・STの職種が揃っているか
  6. 失敗しない見学ポイント7つ|体験時のチェックリスト
    1. ポイント1|担当セラピストが評価をしっかり行うか
    2. ポイント2|ゴールと期間を明示してくれるか
    3. ポイント3|過大な効果をうたっていないか
    4. ポイント4|契約・解約の条件が明確か
    5. ポイント5|医師との連携体制があるか
    6. ポイント6|自宅練習の宿題を出してくれるか
    7. ポイント7|本人と家族の希望をていねいに聴いてくれるか
  7. 東京23区で自費リハビリを比較する実践ステップ
  8. 介護保険サービスとの併用も忘れない
  9. よくある質問(FAQ)
    1. Q. 自費リハビリ 東京の費用は医療費控除の対象になりますか?
    2. Q. 何歳までなら自費リハビリの効果は期待できますか?
    3. Q. 発症から何年経っていても改善する可能性はありますか?
    4. Q. 訪問と店舗、どちらが効果的ですか?
    5. Q. 言語聴覚士(ST)の自費リハビリは東京で受けられますか?
  10. まとめ|自費リハビリ 東京で後悔しない選び方
  11. 参考文献

自費リハビリとは|まず押さえておきたい3つの基本

自費リハビリは、医療保険や介護保険を使わず、料金を全額自己負担で受けるリハビリのことです。

「保険外リハビリ」と呼ばれることもあります。

東京23区では、ここ10年で脳卒中に対応する自費リハビリ施設が増えてきました。

背景には、公的リハビリの「日数制限」と「時間制限」で十分な量を確保できないという構造的な問題があります

基本1|時間と回数の制限がない

医療保険下の脳血管リハビリは、原則として発症から180日までという日数制限があります。

介護保険の通所リハビリ・訪問リハビリも、要介護度ごとの単位上限の範囲でしか利用できません。

自費リハビリには日数制限・年齢制限・要介護度制限がないため、必要なだけ集中的に受けられます

基本2|セラピストとマンツーマンで受けられる

自費リハビリの多くは、理学療法士(PT)・作業療法士(OT)・言語聴覚士(ST)と1対1で行います。

介護保険の通所リハビリでは集団で行うパートが大きい施設もあるため、個別対応の量が大きく違います。

基本3|全額自己負担になる

自費リハビリは、健康保険・介護保険の対象外です。

そのため、料金は施設が独自に設定した金額を全額自己負担で支払います。

後の章で詳しく扱いますが、東京23区では60分あたり1万〜2万円台が中心的な相場です。

なぜ自費リハビリが必要になるのか|公的制度の壁

自費リハビリを検討するきっかけは、人によってさまざまです。

もっとも多いのは「公的リハビリだけでは時間が足りない」というケースです。

医療保険の「150〜180日ルール」で病院を退院することになる

脳血管疾患のリハビリ料は、診療報酬上、原則として発症日から180日まで算定可能です。

回復期リハビリ病棟の入院期間も、脳卒中で原則最大150日(高次脳機能障害を合併する重症例で180日)と定められています。

つまり、本人の状態にかかわらず、半年ほどで医療リハビリの集中的な期間が終わってしまう仕組みです

退院後は介護保険サービス(通所リハ・訪問リハ)に移行するのが一般的です。

退院前後の暮らしの整え方については、退院後の脳卒中リハビリ完全ガイドでも詳しく解説しています。

介護保険の通所リハビリ・訪問リハビリは「単位」で動く

介護保険の訪問リハビリは、1単位20分で計算されます。

厚生労働省の介護報酬上、訪問リハビリは1日3単位(60分)×週6単位(120分)が標準的な上限です。

つまり、介護保険下では1週間に2時間程度のリハビリしか確保できない計算になります

1週間に2時間――この数字を覚えておくと、後の費用相場や効果のエビデンスが理解しやすくなります。

慢性期に「変化が出にくい」と感じる方が多い

退院から半年〜1年経つと、「リハビリを続けているのに変化が出にくい」と感じる方が増えます。

これは本人の努力不足ではなく、リハビリの量と密度が変化を生み出すレベルに届いていないケースが多いのです。

2014年に発表されたStroke誌の30本以上の研究を統合した分析では、リハビリの時間を長くするほど運動機能の改善が大きくなる傾向が報告されていますLohse, 2014)。

逆に、十分な量に達しないと、改善幅は小さくとどまります。

「停滞している」と感じる方の多くは、量を増やすことで再び変化が出始めます。

自費リハビリ 東京の費用相場|60分・90分・訪問の目安

東京23区の自費リハビリの料金は、施設・時間・職種によって幅があります。

2026年5月時点で、複数の自費リハ施設の公開料金を調査して整理した相場が以下です。

※特定の事業者の保証する金額ではなく、業界の参考値として読んでください。

プラン1回あたりの料金相場特徴
店舗・60分1万〜1万5千円短時間で集中。歩行・上肢のスポット対応に向く
店舗・90分1万5千〜2万5千円評価+本練習+自主練の指導をひと通りできる時間
店舗・120分以上2万〜3万円台集中プログラム。短期間で機能改善を狙う場合
訪問・60〜90分1万5千〜2万円台+交通費通所が難しい方に。自宅環境を踏まえた指導が可能
初回評価・体験無料〜1万円程度施設によって有料・無料の対応が分かれる

頻度別の月額シミュレーション

「月にどれくらいかかるのか」は、家計と相談する上で最重要の数字です。

1回90分・1万8千円のプランを基準にすると、頻度別の目安は以下になります。

頻度月の利用時間月額の目安
週1回約6時間約7万2千円
週2回約12時間約14万4千円
週3回約18時間約21万6千円

「3か月だけ集中してやる」設計にすると、総額20〜60万円台に収まるケースが多いです

ずっと続けるより、目標を決めて期間を区切ったほうが家計的にも続きやすい傾向があります。

なぜ自費でも改善が見込めるのか|エビデンスで読み解く

「お金を払えば改善するの?」――これは多くの方が抱く当然の疑問です。

結論から言うと、自費リハビリそのものに魔法があるわけではありません

改善を生んでいるのは「自費」という料金形態ではなく、そこで提供される「量・反復・課題特異性」という3つの要素です

エビデンス1|リハビリは「量」が効く

2014年に発表されたStroke誌の分析では、リハビリ時間が16時間追加されるごとに、運動機能の改善が一定量上乗せされる関係が示されていますLohse, 2014)。

2016年のJournal of Physiotherapyの分析では、通常リハビリに同じ種類のリハビリを追加すると日常生活動作(ADL)が改善し、効果を出すには通常量の2.4倍以上の追加が必要と報告されていますSchneider, 2016)。

2026年に発表された最新のレビューでも、リハビリ時間を多く確保するほど上肢機能の改善が大きくなる傾向が再確認されていますPatel, 2026)。

日本国内のデータでも、2026年に公開された全国レセプト解析で、回復期リハ病棟で1日2時間以上のリハビリを受けた群はADL改善が大きい傾向が示されました(Tani, 2026)。

つまり、「量を確保できる場所」を選ぶことが、改善の前提条件になります。

エビデンス2|慢性期でも改善する

「半年経ったら改善しない」という説を聞いたことがある方は多いはずです。

しかし、近年の研究はこの説を否定する方向で進んでいます。

JAMA誌に掲載されたEXCITE試験では、脳卒中から3〜9か月経った時点で開始した集中リハビリでも、上肢機能が有意に改善し、その効果が1年後まで残ったと報告されていますWolf, 2006)。

同じEXCITE試験の追跡調査では、介入から2年後も改善が保たれていたことが報告されました(Wolf, 2008)。

ロンドンのQueen Square Upper Limb Neurorehabilitation Programmeでは、発症から1年以上経った脳卒中の方を対象に3週間で90時間の集中リハビリを実施し、上肢機能(FMA-UE)が平均で約9点改善したと報告されていますWard, 2019)。

2025年に発表された同プログラムの最新解析では、機能改善だけでなく生活の質(QOL)も有意に改善したことが示されました(Strawson, 2025)。

2019年のJournal of Neurophysiologyの解析では、回復は脳卒中発症後6か月で必ずしも止まらず、適切な介入を受ければ1年以降も改善が続く可能性が示されましたBallester, 2019)。

「もう遅い」と諦める必要はありません。

大切なのは、量と質のそろったリハビリを受けられる環境を選ぶことです。

エビデンス3|「課題特異性」と「反復」が改善を支える

2014年のPLoS ONE掲載の大規模レビュー(467試験、約2万5千人を統合)では、課題指向型・高用量・能動的なリハビリに強いエビデンスがあり、受動的療法のエビデンスは弱いと結論づけられていますVeerbeek, 2014)。

2016年のCochraneレビューでも、生活で実際に使う動作を繰り返し練習する「反復課題練習」が、上肢機能と歩行能力を有意に改善することが示されていますFrench, 2016)。

つまり、自費リハビリ施設を選ぶときは「マッサージや受け身の電気治療が中心の施設」よりも、「能動的な課題練習を繰り返せる施設」のほうが、エビデンスにかなった選択になります。

失敗しない比較軸6つ|自費リハビリ 東京の施設選び

東京23区には、自費リハビリ施設が数十か所以上あります。

HPの見せ方は派手でも、中身に大きな差があるのが現実です。

料金や立地だけで選ばず、以下の6つの軸で比較することをおすすめします

軸1|セラピストの経験年数と専門性

担当するセラピストの臨床経験年数と、脳卒中専門の経験を確認します。

判断材料の例は以下です。

  • 臨床経験年数が長いか(8年以上が一つの目安)
  • 認定資格(認定理学療法士・専門理学療法士・認定作業療法士など)を保有しているか
  • 回復期リハビリ病棟・大学病院での勤務経験はあるか
  • 学会発表・論文執筆など、エビデンスに触れている形跡があるか

「代表者だけ専門家で、実際の担当者は別の人」というケースもあるため、誰が自分を担当するのかを必ず確認しましょう。

軸2|1回の時間と総量(量と密度)

1回あたりのリハビリ時間と、推奨される頻度を確認します。

研究エビデンスから判断すると、1回60〜90分・週1〜2回以上の確保が改善のスタートラインです。

30分や15分のメニューを「自費リハビリ」として提供している施設は、量の観点では物足りない可能性があります。

軸3|課題指向型・反復練習を採用しているか

すでに紹介した通り、エビデンスのあるリハビリは「能動的な課題練習」が中心です。

体験時に以下を観察してください。

  • 受動的なマッサージや電気治療だけで時間が終わらないか
  • 「実際の生活で使う動作」を繰り返し練習しているか
  • 自分が能動的に動く時間が確保されているか

Cochraneのアンブレラレビューでも、効果的な上肢リハビリの共通因子として「高用量」と「課題特異性」が挙げられていますPollock, 2014)。

軸4|評価指標で効果を「数字で」追っているか

科学的なリハビリ施設は、改善を主観だけでなく数字で確認します。

例えば以下のような評価指標を初回・定期的に測定しているかをチェックします。

  • 歩行:歩行速度(10m歩行)、6分間歩行距離、Berg Balance Scale(バランス)
  • 上肢:Fugl-Meyer Assessment(FMA-UE)、Action Research Arm Test(ARAT)
  • ADL:FIM、Barthel Index
  • 言語:標準失語症検査、発話明瞭度の評価

「見た感じ良くなった」だけで進めず、客観指標の変化を共有してくれる施設のほうが信頼できます

軸5|店舗・訪問・遠隔の選択肢

提供形態によって、向き・不向きが変わります。

形態向いている方注意点
店舗外出が可能。設備・機器を活用したい通うための交通手段の確保が必要
訪問外出が難しい。自宅環境での練習が必要交通費が加算されることが多い
遠隔(オンライン)遠方から相談したい。自主練習の指導手で触れる介入はできない

2020年のCochrane遠隔リハビリレビューでは、テレリハは対面と比べて同等のADL改善が得られる可能性が示されていますが、エビデンスの確実性は限定的とされています(Laver, 2020)。

軸6|PT・OT・STの職種が揃っているか

脳卒中の後遺症は、運動機能だけでなく、手の動き・言葉・嚥下など多岐にわたります。

必要な介入によって、適切な職種が変わります。

  • 歩行・バランス・筋力:理学療法士(PT)
  • 上肢・手・ADL・高次脳機能:作業療法士(OT)
  • 失語症・構音障害・嚥下:言語聴覚士(ST)

言語聴覚士(ST)の自費リハビリは数が少なく、施設が限られます。

必要な職種が在籍しているか、見学・問い合わせの段階で必ず確認してください。

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BRAINでは、脳卒中認定理学療法士、認定作業療法士、認定言語聴覚士が在籍しており、お困りごとに合わせて体験リハビリ内容を調整することが可能です。

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失敗しない見学ポイント7つ|体験時のチェックリスト

多くの自費リハビリ施設は、初回の体験・見学を受け付けています。

HPの情報だけで判断せず、必ず1〜2施設は体験してから決めることをおすすめします。

見学・体験で確認すべきポイントは以下の7つです。

ポイント1|担当セラピストが評価をしっかり行うか

初回でいきなり練習に入る施設は要注意です。

歩行・筋力・関節可動域・痙縮・感覚など、30分以上かけて評価をしてくれる施設のほうが、その後のプログラム設計の質が高い傾向があります。

ポイント2|ゴールと期間を明示してくれるか

「いつまでに、どんな状態を目指すか」を提示してくれる施設は信頼できます。

逆に、「ずっと続けましょう」「一生通ってください」とだけ言う施設は、目標設定の習慣がない可能性があります。

ポイント3|過大な効果をうたっていないか

「3か月で必ず歩けるようになります」「絶対に良くなります」のような断定的な言い回しは要注意です。

脳卒中の回復には大きな個人差があります。

2008年の研究では、上肢の自然回復には大きな個人差があり、自然経過で予測できない患者層が一定数存在することが示されていますPrabhakaran, 2008)。

個人差を踏まえた上で、現実的な見通しを語ってくれる施設のほうが誠実です。

ポイント4|契約・解約の条件が明確か

回数券や月額契約の場合、解約時の返金条件を確認します。

「途中で体調が悪化したら返金される?」「家族の都合で続けられなくなったら?」――契約前に書面で確認しておくと安心です。

ポイント5|医師との連携体制があるか

痙縮へのボツリヌス療法、装具の作製、薬の調整――これらは医師の判断が必要です。

かかりつけ医や脳神経内科医との連携を持っている施設は、必要なときに適切な医療につなげることができます。

ポイント6|自宅練習の宿題を出してくれるか

週1〜2回の自費リハビリだけでは、改善のための量に届きません。

自主練習のメニューを毎回更新してくれる施設は、「施設外の時間」も含めて量を確保しようとしているサインです

逆に、施設内だけで完結させる方針の施設は、改善の伸びしろが小さくなりやすい傾向があります。

ポイント7|本人と家族の希望をていねいに聴いてくれるか

セラピスト主導で「これをやりましょう」と決めるのではなく、本人の生活上の困りごと・希望を起点にプランを作ってくれるかを確認します。

「孫を抱っこしたい」「家の階段を昇りたい」――こうした具体的な目標が、課題指向型訓練のテーマになります。

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BRAINでは、Goal Boardというツールを使って、ご利用者様やご家族様がリハビリに対して何を望んでいるのか、リハビリを通してどういう風になりたいのかを確認するようにしています。「歩く」「手を使う」だけでは抽象的すぎて練習設計ができないため、「どんな場面で・何ができるようになりたいか」まで具体化することを大切にしています。

東京23区で自費リハビリを比較する実践ステップ

ここまでの軸を踏まえて、実際に施設を比較するときの手順を整理します。

  1. 目標と期間を決める:「何ができるようになりたいか」「いつまでに」「家計でいくら出せるか」を家族で共有する
  2. 3〜5施設をリストアップ:立地(自宅から30〜40分以内が現実的)、提供形態(店舗/訪問)、職種(PT/OT/ST)でフィルタリング
  3. HPと料金表を比較:1回時間・料金・初回評価の有無・契約形態(都度/回数券/月額)を表にまとめる
  4. 1〜2施設で体験:本記事の「見学ポイント7つ」に沿ってチェック
  5. 家族で再相談して決定:体験後の感触、料金、通いやすさ、信頼感を総合判断
  6. 3か月後に効果を再評価:評価指標の変化を確認し、続けるか見直すかを判断

この6ステップを踏むだけで、勢いで決めて後悔するパターンを避けられます。

介護保険サービスとの併用も忘れない

自費リハビリだけで生活を組み立てる必要はありません。

介護保険の通所リハ・訪問リハ・デイサービスを併用しながら、「足りない量を自費で補う」設計が現実的です。

具体的な併用設計や、「どこまで公的・どこから自費」の線引きについては、自費リハビリと介護保険リハビリの違い|併用する時の考え方で詳しく扱っています。

退院後の生活全体の整え方は、退院後の脳卒中リハビリ完全ガイドもあわせて参考にしてください。

よくある質問(FAQ)

Q. 自費リハビリ 東京の費用は医療費控除の対象になりますか?

原則として、医師の指示書がない自費リハビリの料金は医療費控除の対象になりません。

ただし、医師の同意・指示の下で受ける場合や、施設形態によって扱いが変わることがあります。

判断が難しい場合は、領収書を保管した上で税務署または税理士に確認することをおすすめします。

Q. 何歳までなら自費リハビリの効果は期待できますか?

年齢で一律に区切ることはできません。

Queen Squareプログラムや慢性期の研究では、80代の方でも改善が報告されています(Ward, 2019)。

大切なのは、本人の体力・併存疾患・意欲をふまえてゴールを現実的に設計することです。

Q. 発症から何年経っていても改善する可能性はありますか?

あります。

EXCITE試験は発症から3〜9か月の方を対象にしましたが(Wolf, 2006)、Queen Squareプログラムでは平均1年以上経過した方でも上肢機能が改善しました(Ward, 2019)。

「何年経ったか」より「これからどれだけ量と質を確保できるか」のほうが重要です。

Q. 訪問と店舗、どちらが効果的ですか?

効果に大きな差はありません。

本人の通院可能性、自宅環境、必要な機器の有無で選びます。

店舗のほうが集中しやすいという方もいれば、自宅のほうが実際の動作で練習できて効率的という方もいます。

Q. 言語聴覚士(ST)の自費リハビリは東京で受けられますか?

受けられますが、PT・OTに比べて施設数が少ないのが現状です。

「失語症 自費」「構音障害 自費」「東京 ST 自費リハ」などのキーワードで検索すると、対応施設が見つかります。

初回問い合わせの段階で「STが在籍しているか」「失語症の評価ができるか」を必ず確認してください。

BRAINでは、オンライン言語リハビリを提供しており、ご自宅から言語のリハビリをお受けいただくことが可能です。

まとめ|自費リハビリ 東京で後悔しない選び方

  • 東京23区の自費リハビリ相場は60分1万〜1万5千円、90分1万5千〜2万5千円
  • 「3か月だけ集中する」設計にすると総額20〜60万円台に収まりやすい
  • 改善のカギは「量・反復・課題特異性」の3要素
  • 慢性期でも改善するエビデンスは複数存在する(EXCITE試験、Queen Squareプログラム)
  • 比較軸は「セラピストの専門性/時間と総量/課題指向/評価指標/提供形態/職種」の6つ
  • 見学では「評価の質/ゴール設定/契約条件/医師連携/自宅練習/傾聴」の7点を確認
  • 介護保険サービスとの併用設計が現実的

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この記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の診断や治療の代わりになるものではありません。料金相場・制度情報は2026年5月時点の情報で、改定により変動する可能性があります。具体的な施設選びは、必ず担当の医師・ケアマネジャー・本人・家族で相談のうえご判断ください。

参考文献

  1. Lohse KR, Lang CE, Boyd LA. Is more better? Using metadata to explore dose-response relationships in stroke rehabilitation. Stroke. 2014;45(7):2053-2058. PMID: 24867924
  2. Schneider EJ, Lannin NA, Ada L, et al. Increasing the amount of usual rehabilitation improves activity after stroke: a systematic review. J Physiother. 2016;62(4):182-187. PMID: 27637769
  3. Patel M, Serrada I, Hordacre B. Does more rehabilitation lead to better upper limb outcomes after stroke? A systematic review. Front Rehabil Sci. 2026. PMID: 41847569
  4. Tani T, Ikeda T, Nozoe M, et al. Heterogeneity in the Effectiveness of Rehabilitation Dose on Activities of Daily Living in Post-Acute Stroke. J Am Med Dir Assoc. 2026. PMID: 41966702
  5. Wolf SL, Winstein CJ, Miller JP, et al. Effect of constraint-induced movement therapy on upper extremity function 3 to 9 months after stroke: the EXCITE randomized clinical trial. JAMA. 2006;296(17):2095-2104. PMID: 17077374
  6. Wolf SL, Winstein CJ, Miller JP, et al. Retention of upper limb function in stroke survivors who have received constraint-induced movement therapy: the EXCITE randomised trial. Lancet Neurol. 2008;7(1):33-40. PMID: 18077218
  7. Ward NS, Brander F, Kelly K. Intensive upper limb neurorehabilitation in chronic stroke: outcomes from the Queen Square programme. J Neurol Neurosurg Psychiatry. 2019;90(5):498-506. PMID: 30770457
  8. Strawson A, Francis JJ, Brander F, et al. Investigating changes in quality-of-life after high-dose high-intensity upper limb rehabilitation in chronic stroke survivors. Clin Rehabil. 2025. PMID: 40770957
  9. Ballester BR, Maier M, Duff A, et al. A critical time window for recovery extends beyond one-year post-stroke. J Neurophysiol. 2019;122(1):350-357. PMID: 31141442
  10. Veerbeek JM, van Wegen E, van Peppen R, et al. What is the evidence for physical therapy poststroke? A systematic review and meta-analysis. PLoS One. 2014;9(2):e87987. PMID: 24505342
  11. French B, Thomas LH, Coupe J, et al. Repetitive task training for improving functional ability after stroke. Cochrane Database Syst Rev. 2016;11:CD006073. PMID: 27841442
  12. Pollock A, Farmer SE, Brady MC, et al. Interventions for improving upper limb function after stroke. Cochrane Database Syst Rev. 2014;(11):CD010820. PMID: 25387001
  13. Prabhakaran S, Zarahn E, Riley C, et al. Inter-individual variability in the capacity for motor recovery after ischemic stroke. Neurorehabil Neural Repair. 2008;22(1):64-71. PMID: 17687024
  14. Laver KE, Adey-Wakeling Z, Crotty M, et al. Telerehabilitation services for stroke. Cochrane Database Syst Rev. 2020;1:CD010255. PMID: 32002991
  15. 厚生労働省. 介護報酬改定(令和6年度)関連資料. https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/kaigokyufu/index.html
  16. 厚生労働省. 診療報酬点数表 H001 脳血管疾患等リハビリテーション料. https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000196422.html

最終更新:2026年5月