本記事では、脳卒中後の上肢の運動障害に対する運動観察療法について、システマティックレビュー論文をもとに大局的に見たときの効果について検証します。

最初に本記事のまとめです。

  • 運動観察療法は運動を観るリハビリ
  • 運動観察療法は上肢の運動機能向上への効果が報告されている
  • リハビリの空き時間に運動観察療法を取り入れたい!
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運動観察療法は運動を観るリハビリ

運動観察療法は、運動を観るリハビリです。

歩いているところ、手を動かしているところなど、誰か(自分でも可)の運動を観察します。

最近はiPadなどのタブレットにより、手軽に行えるようになりました。

運動観察療法には一人称視点か三人称視点か、運動観察のみか運動観察+実際の運動か、といったオプションがあります。

本記事ではそれらを含めて大局的にみたときの運動観察療法の効果について考察します。

上肢の運動機能向上へ効果あり

Borges LRら(2018)のシステマティックレビューによると、運動観察療法は何もしない場合やプラセボなどと比べて、上肢の運動機能に効果的であるとしています。

【肩・肘運動機能】
SMD 0.36(0.13, 0.60) I2=6%
【手運動機能】
MD 2.90(1.13, 4.66) I2=0%

Borges LR, 2018

加えて、ホームエクササイズとして実施した場合も、上肢の運動機能向上へ有効であることを報告しています。

【ホームエクササイズとしての実施/上肢運動機能】
SMD 0.38(0.10, 0.66) I2=11%

Borges LR, 2018

患者さんには再生ボタンを押していただくだけで、リハビリとして使用可能です!

運動観察療法を取り入れてみよう!

運動観察療法はiPadがあれば行うことができます。

手順(手のリハビリで使用する場合)
①非麻痺側の手で運動しているところを撮影
②撮影した動画を反転させる→麻痺手が動いているように見える
③患者さんに動画を観ていただく

時間や頻度、期間については患者さんの状態などで変わりますので、また別の記事でまとめます。

運動観察療法の利点はホームエクササイズとしても効果があるという点です。

リハビリの空き時間に運動観察療法をやっていただくことも検討したいですね!

手や腕の変化、実際にあった方がいます

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参考文献

Borges LR, Fernandes AB, Melo LP, Guerra RO, Campos TF. Action observation for upper limb rehabilitation after stroke. Cochrane Database Syst Rev. 2018 Oct 31;10:CD011887.