
心原性脳塞栓症や心房細動という言葉に、不安を感じていらっしゃるかもしれません。
心原性脳塞栓症は、心臓の中でできた血のかたまり(血栓)が脳の血管に飛んで詰まることで起こる脳梗塞です。
原因の多くは心房細動という不整脈で、突然・重症化しやすいタイプの脳梗塞として知られています。
この記事では、心原性脳塞栓症と心房細動の関係、他のタイプの脳梗塞との違い、症状の特徴、診断、治療、再発予防の主役となる抗凝固薬(DOAC・ワルファリン)の管理、後遺症とリハビリ、予後まで、当事者とご家族が知っておきたい情報を1つにまとめて解説します。
脳卒中専門リハビリ施設BRAINの代表で理学療法士の針谷が、臨床経験と研究論文に基づいて解説します。
・医学的内容はPubMed収載の査読付き研究論文(Circulation、Circ Res、Stroke Vasc Neurol等)を出典として引用しています。
・治療方針・薬の継続判断は、必ず主治医・循環器内科・脳神経内科にご相談ください。
・本記事は医学的助言を代替するものではありません。
1つでも当てはまれば、すぐに救急車を呼んでください(Time is brain)。
心原性脳塞栓症は突然・重症化しやすいのが特徴で、発症から治療開始までの時間が予後を大きく左右します。
心原性脳塞栓症とは|他のタイプとの違い
脳梗塞は、脳の血管が詰まって脳細胞が壊れる病気です。
原因によって、大きく3つのタイプに分けられます。
② アテローム血栓性脳梗塞:脳や首の太い動脈の動脈硬化(プラーク)が原因で血管が詰まる。
③ ラクナ梗塞:脳の深部の細い血管が詰まる小さな梗塞。高血圧が主な原因。
このうち心原性脳塞栓症は、3つのタイプの中で最も重症化しやすいと言われています。
2018年に発表されたレビューでは、心原性脳塞栓症は脳梗塞全体の約20〜30%を占め、年齢が上がるにつれて割合が増えると報告されています(Spence, 2018)。
2017年に発表されたCirculation Researchの総説では、心原性脳塞栓症は他のタイプより重症の脳梗塞になりやすく、死亡率や障害率も高いことが整理されています(Kamel, 2017)。
「朝起きたら手足が動かなくなっていた」「会話の途中で急にろれつが回らなくなった」など、前触れがなく一気に進むのが特徴です。
一方で、心臓内の血栓が原因のため、抗凝固薬で再発予防の効果が大きいのもこのタイプの特徴です。
心房細動が引き金になる理由|心臓内血栓のメカニズム
心原性脳塞栓症の最大の原因は、心房細動という不整脈です。
心房細動とは|心臓が小刻みに震える状態
通常、心臓は規則的にドックンドックンと収縮して全身に血液を送ります。
心房細動になると、心臓の上半分(心房)が1分間に300〜600回という速さで小刻みに震えるようになります。
心房がきちんと収縮しなくなるため、心房の中で血液がよどんで血栓ができやすくなります。
左心耳でできた血栓が脳に飛ぶ
特に血栓ができやすいのは、左心房の隅にある「左心耳」というポケット状の部分です。
2017年のCirc Resレビューでは、非弁膜症性心房細動による脳塞栓症の血栓の約90%は左心耳由来と整理されています(Kamel, 2017)。
左心耳でできた血栓は、心臓のポンプ機能に乗って大動脈に押し出され、首から脳へと向かう血管を流れていきます。
そして脳の太い動脈で詰まるため、心原性脳塞栓症は他のタイプより梗塞範囲が広くなりやすいのです。
心房細動以外の原因
心房細動が圧倒的に多い原因ですが、心原性脳塞栓症にはほかにも以下のような原因があります。
- 心筋梗塞後の左室内血栓:心筋梗塞で心臓の壁が動かなくなった部分に血栓ができる
- 弁膜症:人工弁置換術後、僧帽弁狭窄症など
- 心不全:心臓のポンプ機能が落ちて血液がよどむ
- 感染性心内膜炎:心臓の弁に感染した塊(疣贅)が剥がれて飛ぶ
- 卵円孔開存(PFO):心房中隔の小さな穴を通って静脈側の血栓が脳に飛ぶ「奇異性塞栓」
原因によって治療や再発予防の方針が変わるため、原因を特定する精密検査が非常に重要です。
症状の特徴|突発・重症化しやすい
心原性脳塞栓症は、他のタイプの脳梗塞と比べて症状の出方に特徴があります。
② 発症時から症状が最大:他のタイプはじわじわ進むことがあるが、心原性は最初から重い。
③ 大きな血管が詰まりやすい:中大脳動脈など太い血管が詰まり、広範囲の脳梗塞になりやすい。
④ 重い神経症状:強い片麻痺、失語、意識障害、視野障害、めまい、嚥下障害などが同時に出やすい。
⑤ 日中の活動時に発症することが多い:心臓由来の血栓が血流に乗って飛ぶため、起床後〜日中の発症が多いとされる。
「朝までは普通に話していた家族が、ある瞬間から急に呂律が回らなくなった」というエピソードは、心原性脳塞栓症で典型的なパターンです。
他のタイプとの症状の違い
ラクナ梗塞は、片側の手足の軽い麻痺だけ・しびれだけ、というように限定的な症状が出ることが多いタイプです。
アテローム血栓性脳梗塞は、症状がじわじわと数時間〜数日かけて進行することがあります。
一方、心原性脳塞栓症は「ある時点を境に突然」「最初から重い症状」という出方が特徴です。
診断|CHA2DS2-VAScスコアとホルター心電図
心原性脳塞栓症の診断は、脳の画像検査と心臓の検査の両方を組み合わせて行います。
急性期の検査
- 頭部CT・MRI:脳梗塞の場所と広がりを確認
- MRA・CTA:詰まった血管の場所を特定
- 12誘導心電図:心房細動の有無を確認
- 心臓超音波検査(経胸壁・経食道):左心房・左心耳の血栓、心機能、卵円孔開存の評価
- 頸動脈エコー:頸動脈のプラーク評価(アテローム血栓性との区別)
ホルター心電図と長期モニタリング
心房細動は「発作性」といって、出たり止まったりするタイプがあります。
1回の心電図検査では正常リズムでも、自宅では心房細動が出ているケースが少なくありません。
そこで使われるのが、ホルター心電図(24時間〜1週間程度の連続記録)や、より長期の植込み型ループレコーダーです。
2022年に発表されたレビューでは、原因不明の脳梗塞(潜因性脳卒中)で長期心電図モニタリングを行うと、新たに心房細動が見つかる割合が高くなることが整理されています(Roy, 2022)。
つまり、「最初の検査では原因不明と言われた脳梗塞」の中に、実は心房細動が隠れているケースがあるということです。
CHA2DS2-VAScスコア|脳卒中リスクを点数化
心房細動が見つかった場合、抗凝固薬を始めるかどうかはCHA2DS2-VAScスコアという点数で判断します。
H:高血圧(1点)
A2:年齢75歳以上(2点)
D:糖尿病(1点)
S2:脳卒中・TIAの既往(2点)
V:血管疾患(心筋梗塞・末梢動脈疾患など、1点)
A:年齢65〜74歳(1点)
Sc:女性(1点)
合計点が高いほど脳卒中リスクが高く、2点以上で抗凝固薬の適応を検討します。
2022年に発表された大規模な解析では、CHA2DS2-VAScスコアは心房細動の方の脳梗塞リスクを予測する指標として有用であることが確認されています(Siddiqi, 2022)。
すでに脳梗塞を発症した方は、この時点で2点が加算されているため、原則として全員が抗凝固薬の適応になります。
短時間の発作性心房細動は、定期検診の心電図では捉えられないことがあります。
動悸・めまい・息切れが時々ある方は、循環器内科でホルター心電図検査を相談することをおすすめします。
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急性期治療
心原性脳塞栓症は太い血管が詰まりやすいため、急性期治療のスピードが予後を大きく決めます。
① tPA(血栓溶解療法)
発症から4.5時間以内の方が対象になる薬物治療です。
静脈から血栓を溶かす薬を点滴で投与します。
適応条件は厳しく、発症時刻が明確で、出血リスクが低いことが必要です。
② 血栓回収療法(機械的血栓除去術)
カテーテルを血管に通して、詰まった血栓を直接取り除く治療です。
太い血管が詰まった場合に特に効果が高く、発症から原則8時間以内(状態により最大24時間まで延長可能なケースあり)に行います。
心原性脳塞栓症は太い血管が詰まる症例が多いため、血栓回収療法の適応になりやすいのが特徴です。
③ 抗凝固薬の開始時期
急性期は脳梗塞部位への出血リスクがあるため、抗凝固薬は発症直後ではなく、少し時間を空けてから開始します。
開始のタイミングは梗塞の大きさによって変わり、目安として軽症は数日以内、中等症〜重症は1〜2週間後から始めます。
主治医が脳画像と全身状態を見ながら最適な開始日を判断します。
再発予防の主役は抗凝固薬(DOAC・ワルファリン)
心原性脳塞栓症の再発予防は、抗凝固薬という血液をサラサラにする薬を毎日飲み続けることが基本です。
抗凝固薬には大きく2種類あります。
DOAC(直接経口抗凝固薬)
2011年以降に登場した新しいタイプの抗凝固薬です。
・リバーロキサバン(イグザレルト)
・アピキサバン(エリキュース)
・エドキサバン(リクシアナ)
2022年にCirculationに発表された複数の研究をまとめた大規模な分析では、非弁膜症性心房細動の方ではDOACがワルファリンと比べて脳卒中・全身性塞栓症のリスクが低く、頭蓋内出血のリスクも低いと報告されています(Carnicelli, 2022)。
そのため現在は、非弁膜症性心房細動の方の第一選択はDOACとされています。
ワルファリン
50年以上使われてきた古典的な抗凝固薬です。
効果がしっかり出ていることを確認するために、定期的に血液検査(PT-INRという数値)を行います。
食事(特に納豆・青汁・クロレラなどビタミンKを多く含む食品)や他の薬と相互作用が多いため、生活上の注意が必要です。
ただし、機械弁を入れている方、僧帽弁狭窄症などの弁膜症性心房細動の方はワルファリン一択となります(DOACは適応外)。
特にDOACの方は「食事制限がほぼなく続けやすい」とおっしゃる方が多く、長期継続のハードルが下がっている印象があります。
ただし「飲み忘れたら次の日にまとめて飲んでいいですか?」「歯医者の治療前に止めていいですか?」といった質問は非常に多く、自己判断で休薬すると再発リスクが大きく上がるため、必ず主治医に確認するようにお伝えしています。
抗凝固薬の管理|飲み忘れ・出血リスク
抗凝固薬は「正しく続けること」が再発予防のすべてと言っても過言ではありません。
飲み忘れたときの対応
抗凝固薬の血中濃度は半日〜1日で下がっていきます。
飲み忘れに気づいたタイミングによって対応が変わります。
・次の服用時間に近い場合は、その回はスキップして次の通常時刻から再開
・絶対に2回分まとめて飲まない(出血リスクが急上昇するため)
・1日完全に飛ばしてしまった場合は、翌日から通常通り再開し、主治医に報告
出血リスクへの注意
抗凝固薬を飲んでいると、血が止まりにくくなるのは避けられない副作用です。
日常で気をつけるポイントは以下のとおりです。
- 転倒予防:頭をぶつけると硬膜下血腫のリスクが高まる
- 歯みがき:歯ぐきからの出血が止まりにくい場合は柔らかい歯ブラシに変える
- ひげそり:T字カミソリより電気シェーバーが安全
- 調理時の切り傷:手袋・滑り止めまな板を活用
- 抜歯・手術前:必ず主治医と歯科医に抗凝固薬服用中であることを伝える
こんなときはすぐ受診
・鼻血・歯ぐきの出血が30分以上止まらない
・頭をぶつけた後の頭痛・吐き気・意識のもうろう(硬膜下血腫の可能性)
・大きな青あざが急にできる
・吐血・喀血
重い症状の場合はためらわず救急車を呼んでください。
特に頭部を強くぶつけるリスクのある立位・歩行訓練では、必ず手すりや介助者を使い、急なバランス課題は段階的に進めます。
「リハビリで強度を上げたい」という気持ちと、「転倒・出血リスクを抑える」という安全のバランスが、心原性脳塞栓症のリハビリでは特に重要になります。
後遺症とリハビリ
心原性脳塞栓症は、太い血管が詰まって広範囲に脳が傷つくため、後遺症が複数同時に出やすいのが特徴です。
主な後遺症
- 片麻痺:身体の片側の手足が動かしにくくなる
- 失語症:言葉が出にくい、人の話が理解しにくい
- 嚥下障害:飲み込みにくい、むせる
- 高次脳機能障害:記憶障害、注意障害、遂行機能障害、半側空間無視
- 視野障害:片側の視野が見えにくい
- 感覚障害:触覚・痛覚・しびれの感じ方が変わる
- 疲労感:脳卒中後疲労(post-stroke fatigue)と呼ばれる慢性的なだるさ
疲労感への対処法は、脳卒中の疲労|疲れやすさの原因と対処法で詳しく解説しています。
急性期〜回復期のリハビリ
急性期病院では、発症後できるだけ早期から離床と関節可動域訓練を始めます。
回復期リハビリ病院では、最大180日の入院期間で集中的な訓練を行います。
歩行訓練、上肢機能訓練、嚥下訓練、言語訓練、高次脳機能訓練が組み合わされ、毎日2〜3時間のリハビリを受けるのが一般的です。
退院後の維持期リハビリ
退院後は、介護保険のデイケア・訪問リハビリ、医療保険の外来リハビリ、自費リハビリなどから生活に合った形を選びます。
退院後リハビリの全体像は、退院後の脳卒中リハビリ完全ガイドでも詳しく解説しています。
再発予防の生活習慣については、脳卒中の再発予防|食事・運動・薬で何ができるかもあわせてご覧ください。
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予後|重症化しやすいが回復例も多い
「心原性脳塞栓症の余命はどれくらい?」「どこまで回復しますか?」というご質問はとても多いです。
急性期の予後
2018年に発表されたStroke and Vascular Neurologyの総説では、心原性脳塞栓症は他のタイプの脳梗塞より急性期の死亡率が高く、生存しても重い後遺症が残りやすいと整理されています(Spence, 2018)。
これは、太い血管が詰まって広い範囲の脳が一気に傷つくためです。
抗凝固薬による再発予防効果
一方で、抗凝固薬による再発予防の効果は他のタイプより大きいのが心原性脳塞栓症の特徴です。
原因(心臓内の血栓)を抑える治療がはっきりしているため、きちんと服薬を続ければ、再発率を大きく下げられることが分かっています(Carnicelli, 2022)。
長期予後を左右する3つの要素
② 抗凝固薬の継続率:服薬を中断すると再発リスクが大幅に上がる
③ 併存疾患の管理:高血圧・糖尿病・心不全のコントロール
回復の可能性
「重症だったから一生このまま」と言われるケースもありますが、適切なリハビリで歩行・上肢機能・言語機能が改善する例は多くあります。
発症から1年以上経った方でも、新しい訓練法や継続的なリハビリで動きが変わることは珍しくありません。
BRAINからの臨床コメント
心原性脳塞栓症の方とリハビリを進めるとき、私が大切にしているのは「リハビリ」と「再発予防」を切り離さないことです。
多くの方は、退院後しばらくして体が動くようになると、服薬を「面倒」「もう大丈夫」と感じるようになりがちです。
しかし、心原性脳塞栓症は原因の心房細動が消えるわけではないため、抗凝固薬をやめてしまうと再発のリスクが急に高くなります。
2回目の発作は、1回目より重症になりやすい傾向があります。
BRAINのご利用者には、「服薬・通院・リハビリ」の3つを生活の柱として続けていただくようお願いしています。
動きが良くなっても、再発したら積み上げた回復がリセットされてしまうからです。
心原性脳塞栓症の方には、運動メニューだけでなく飲み忘れ防止の工夫(ピルケース・スマホアラーム・家族の声かけ)もリハビリの一部としてご提案しています。
よくある質問(FAQ)
Q1. 心原性脳塞栓症と脳梗塞は違うのですか?
心原性脳塞栓症は、脳梗塞の中の1つのタイプです。
脳梗塞は原因によって「心原性脳塞栓症」「アテローム血栓性脳梗塞」「ラクナ梗塞」の3つに分かれ、その中で心臓由来の血栓が原因のものを心原性脳塞栓症と呼びます。
Q2. 心原性脳塞栓症の余命はどれくらいですか?
余命は初回の重症度・年齢・併存疾患・抗凝固薬の継続状況によって大きく異なります。
急性期は他のタイプより死亡率が高い傾向がありますが、抗凝固薬をきちんと続けて再発を防げれば、長期的に安定して過ごされる方は多くいらっしゃいます。
主治医に「自分の場合はどう考えればよいか」を具体的に相談することをおすすめします。
Q3. 抗凝固薬は一生飲み続けるのですか?
心房細動が原因の心原性脳塞栓症の場合、原則として抗凝固薬は生涯継続になります。
心房細動自体が消える病気ではないため、薬で血栓を作らないように抑え続ける必要があるからです。
カテーテルアブレーション治療で心房細動が消失した場合などは、主治医の判断で減量・中止が検討されることがあります。
Q4. 心原性脳塞栓症は他のタイプとどう違うのですか?
主な違いは3点です。
- 発症の仕方:心原性は突然・最大の症状から始まる。他は徐々に進むこともある
- 梗塞の大きさ:心原性は太い血管が詰まりやすく広範囲になりやすい
- 予防方法:心原性は抗凝固薬、アテローム血栓性は抗血小板薬、ラクナ梗塞は血圧管理が中心
Q5. 心房細動が見つかっただけで抗凝固薬を始めるのですか?
必ずしも全員ではありません。
CHA2DS2-VAScスコアで脳卒中リスクを評価し、スコアが2点以上の方は抗凝固薬の適応を検討します(Siddiqi, 2022)。
すでに脳梗塞を発症した方はこの時点で2点が加算されているため、原則全員が抗凝固薬の対象になります。
まとめ
- 心原性脳塞栓症は、心臓内でできた血栓が脳の血管に飛んで詰まる脳梗塞で、最大の原因は心房細動です。
- 脳梗塞全体の約20〜30%を占め、太い血管が詰まりやすいため重症化しやすいタイプです。
- 症状は突然・最大の状態から始まり、強い片麻痺・失語・意識障害が出やすいのが特徴です。
- 診断には脳画像、心電図、ホルター心電図、心臓超音波検査などを組み合わせ、心房細動の方の脳卒中リスクはCHA2DS2-VAScスコアで判定します。
- 急性期はtPA・血栓回収療法で詰まった血管を再開通させ、再発予防は抗凝固薬(DOAC・ワルファリン)が中心です。
- 非弁膜症性心房細動の方は、第一選択がDOACで、ワルファリンより脳卒中・頭蓋内出血のリスクが低いと報告されています。
- 後遺症は片麻痺・失語・嚥下障害・高次脳機能障害など複数同時に出やすく、リハビリと服薬継続をセットで続けることが大切です。
抗凝固薬の開始・変更・中止は、必ず主治医・循環器内科・脳神経内科の判断に従ってください。
本記事は医学的助言・治療判断を代替するものではありません。
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参考文献
- Spence JD. Cardioembolic stroke: everything has changed. Stroke Vasc Neurol. 2018;3(2):76-83. PMID: 30022801
- Kamel H, Healey JS. Cardioembolic Stroke. Circ Res. 2017;120(3):514-526. PMID: 28154101
- Carnicelli AP, Hong H, Connolly SJ, et al. Direct Oral Anticoagulants Versus Warfarin in Patients With Atrial Fibrillation: Patient-Level Network Meta-Analyses of Randomized Clinical Trials With Interaction Testing by Age and Sex. Circulation. 2022;145(4):242-255. PMID: 34985309
- Siddiqi TJ, Usman MS, Shahid I, et al. Utility of the CHA2DS2-VASc score for predicting ischaemic stroke in patients with or without atrial fibrillation: a systematic review and meta-analysis. Eur J Prev Cardiol. 2022;29(4):625-631. PMID: 33693717
- Roy AT, Singh A, Vincent LL, et al. Use of Prolonged Cardiac Rhythm Monitoring to Identify Atrial Fibrillation After Cryptogenic Stroke. Curr Cardiol Rep. 2022;24(1):1-7. PMID: 35171442
最終医療レビュー日:2026年5月15日

