
片麻痺の手のリハビリは、「手指がまったく開かない」「握ったままほどけない」という重度の方でも続ける価値があります(Hatem, 2016)。
退院後、麻痺した手が思うように動かないまま時間が経って、「もうこの手は使えないのかもしれない」と感じていませんか。
しかし、重度の手の麻痺でも、適切な刺激と練習を組み合わせれば動きが戻る可能性が報告されています(Ramos-Murguialday, 2013)。
この記事では、片麻痺 手 リハビリのうち、特に重度の方に向けたアプローチを、脳卒中専門リハビリ施設BRAINの代表で理学療法士の針谷が、臨床経験と研究論文に基づいて解説します。
・本記事の情報は、信頼性の高い研究論文から得られたデータを中心に引用しています。
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・顔のゆがみ(片側が下がる)
・片腕の脱力(腕が上がらない)
・言葉のもつれ(ろれつが回らない)
また、手の麻痺に加えて以下の症状がある場合は、早めにかかりつけ医にご相談ください。
・指や手が急に冷たくなり、皮膚の色が変わった
・指の付け根が腫れて強く痛む(CRPS=複合性局所疼痛症候群の可能性)
・手のひらや指の付け根に傷ができて治らない(拘縮による皮膚トラブル)
片麻痺の手 リハビリの前に知っておきたいこと
片麻痺の手のリハビリを始める前に、「いまの自分の手がどの段階にあるのか」を整理しておくことが大切です。
同じ「動かない手」でも、状態によって取り組むべきリハビリは変わります。
なぜ脳卒中で手指が開かない・握れないのか
脳から手指への指令は、脳の運動野から脊髄を通って手の筋肉へ伝わります。
脳卒中でこの通り道が傷つくと、指令が届かなくなり、手が動かなくなります。
特に手指は脳から直接コントロールされている部分が多いため、足や腕より影響を受けやすいとされています(Hatem, 2016)。
さらに、動かさない期間が続くと、指を伸ばす筋肉より曲げる筋肉のほうが緊張しやすくなります。
その結果、手が握ったまま固まって開きにくくなる「屈筋優位の痙縮」が起こりやすくなります。
「重度の手の麻痺」とはどのくらいの状態を指すのか
医療現場では、手の麻痺の重さを評価する目安として「Fugl-Meyer評価(FMA)」という指標が広く使われています。
上肢の項目は66点満点で、点数が高いほど動かしやすい状態を意味します。
研究では、この点数が20点未満の場合に「重度の上肢麻痺」として扱われることが多いです(Kwakkel, 2003)。
具体的には、以下のような状態がこの範囲に当てはまります。
- 指がまったく開かない/握ったままほどけない
- 腕は少し動くが、手指の意図的な動きが出ない
- 力を抜こうとしても、手のひらに食い込むほど握ってしまう
- 動かそうとすると、肩や肘まで一緒に固まってしまう
この状態は、日本国内でも脳卒中後の上肢麻痺がある方の3〜5割を占めると報告されています(Kwakkel, 2003)。
つまり、「重度の手の麻痺」は決して珍しい状態ではなく、多くの方が同じ課題を抱えています。
重度の手の麻痺はどこまで回復が期待できるのか
正直にお伝えすると、重度の手の麻痺では、「元通り何でもできる手」を目指すのが難しいケースもあります。
一方で、「補助手として日常生活で使える手」までの回復は十分に目指せます。
2017年に公開された予測モデルでは、発症から1週間以内の手指の動きと脳の信号を組み合わせると、6か月後の手の状態をある程度予測できると報告されています(Stinear, 2017)。
この予測モデルでは、患者さんを「とても良好」「良好」「制限あり」「乏しい」の4段階に分けています。
「制限あり」「乏しい」の方でも、適切な介入を続ければ、補助手としての改善や生活動作の自立につながる可能性があります。
発症から1年以上経過した方でも、適切な介入で手指の動きが改善した研究データが複数あります(Ramos-Murguialday, 2013、Ramos-Murguialday, 2019)。
慢性期のリハビリ全般については、発症1年以降のリハビリ|維持期・生活期でも改善は続くのかでも詳しく解説しています。
重度の手の麻痺は「3つの段階」でリハビリを組み立てる
BRAINでは、重度の手の麻痺がある方のリハビリを3つの段階に分けて整理しています。
これは、研究で報告されている方法をBRAINが現場で扱いやすいよう整理した枠組みです。
3つの段階は①緊張を緩める/②脳の準備をする/③動かすです。
| 段階 | 目的 | 主な方法の例 |
|---|---|---|
| 第1段階:緊張を緩める | 握ったまま固まった手指の緊張を下げる | 局所振動刺激/ゆっくりした伸長/温め |
| 第2段階:脳の準備をする | 手指の運動野が働きやすい状態をつくる | 経頭蓋磁気刺激(TMS)/鏡を使った訓練/運動を頭の中で行う練習 |
| 第3段階:動かす | 残っている動きを引き出して使う | 脳波で動きを引き出す装置(BMI)/日常動作を組み合わせた練習/補助スプリント |
重度の手の麻痺では、いきなり「動かす」だけを繰り返しても効果が出にくいです。
緊張を緩めて、脳の準備を整えて、その上で動かす――この順番で組み立てることが、重度の方ほど大切になります。
第1段階:手指の緊張を緩める方法
重度の手の麻痺で最初の壁になるのが、握ったままほどけない緊張(痙縮)です。
このまま動かす練習をしても、指は思い通りに開きません。
まずは緊張を下げる工夫から入ります。
局所振動刺激(手指への小さなブルブル)
局所振動刺激は、手や前腕の特定の筋肉に小さな振動を当てる方法です。
マッサージ機のような形をした機器を、緊張が高い筋肉に短時間あてます。
2021年に公開された複数の研究をまとめた分析では、局所振動刺激が脳卒中後の上肢の運動機能と痙縮の両方を改善したと報告されています(Avvantaggiato, 2021)。
対象は脳卒中後の上肢に痙縮がある方、介入内容は手や前腕の筋肉への局所的な振動刺激で、複数の研究で改善が認められました。
大きな機器を準備しなくても、市販の小型振動マッサージャーで近い効果が期待できると臨床的には考えられています。
ゆっくりした伸長と温め
握ったままの手は、無理に開こうとすると痛みが出たり、かえって緊張が強くなったりします。
大切なのは「ゆっくり、長く、痛みのない範囲で」開いていくことです。
家族や介助者が手伝う場合は、以下のポイントを意識します。
- 手首をやや反らせると、指が開きやすくなる
- 1本ずつではなく、手のひら全体を支えて広げる
- 10秒以上かけてゆっくり伸ばし、戻すときもゆっくり
- 入浴後など、体が温まっているタイミングが効果的
痛みを我慢して無理に開くと、かえって痙縮が強まり、翌日にもっと固くなることがあります。
ボツリヌス療法という選択肢
緊張が強くて自分でも家族の介助でも開けない場合、医師が「ボツリヌス療法」を提案することがあります。
これは、緊張が高い筋肉に薬を注射して、一時的に緊張を下げる方法です。
注射のあとはリハビリと組み合わせることで、手指が開きやすくなる期間に動きの練習を集中して行えます。
ボツリヌス療法は医療行為のため、保険外リハビリ施設では実施できません。
担当の医師にご相談ください。
第2段階:脳の準備をする方法
手指の緊張がある程度下がったら、次に「脳の準備」を整える段階に進みます。
脳の中で手指を担当する場所が活動しやすい状態にしておくことで、次の動きの練習がより届きやすくなります。
経頭蓋磁気刺激(TMS)で運動野を整える
経頭蓋磁気刺激(TMS)は、頭の外側からコイルを当てて、磁気の力で脳の特定の場所をやさしく刺激する方法です。
脳卒中後は、傷ついていない側の脳が過剰に働き、麻痺側の脳の働きを抑えてしまうことがあります。
TMSはこのバランスを整え、麻痺側の脳が手指の指令を出しやすくする目的で使われます。
2022年に公開された複数の研究をまとめた分析では、TMSが脳卒中後の上肢と手指の運動機能を改善したと報告されています(Chen, 2022)。
対象は脳卒中後の上肢麻痺がある方で、複数の研究データを集めて分析したものです。
日本国内でも、低頻度TMSと作業療法を組み合わせた集中的なプログラムで、慢性期の重度上肢麻痺の方の手の動きが改善したと報告されています(Kakuda, 2016)。
15日間入院してTMSと作業療法を集中的に行うプログラムで、対象は発症から1年以上経った慢性期の方々でした。
TMSは医療機器を使った治療です。
BRAINではTMSを導入し、医師との連携のもと、リハビリと組み合わせて提供しています。
鏡を使った訓練(ミラーセラピー)
鏡を使った訓練は、麻痺していないほうの手を鏡に映して、麻痺側の手が動いているように見せる方法です。
「自分の手が動いている」という映像を脳に届けることで、麻痺側の脳の手指エリアが活動しやすくなります。
2018年に公開された国際的な分析では、鏡を使った訓練が脳卒中後の上肢の運動機能を改善したと報告されています(Thieme, 2018)。
対象は脳卒中後の上肢に麻痺がある方で、複数の研究を集めて効果を確認したものです。
自宅でも続けやすい方法で、鏡1枚あれば始められる手軽さが利点です。
頭の中で動かす練習(運動イメージ)
運動イメージは、実際には動かさず、頭の中で「指を開いている」「物を握っている」と想像する練習です。
動かないからこそ、頭の中で動かす練習が役立ちます。
2022年に公開された分析では、運動イメージを通常のリハビリに加えると、上肢の運動機能や日常生活動作の改善に寄与する可能性があると報告されています(Aprigio, 2022)。
ただし、研究によって結果に幅があるため、運動イメージは単独ではなく、ほかのリハビリと組み合わせる位置づけで考えるのが現実的です。
第3段階:動かす方法
緊張を緩めて、脳の準備を整えたら、いよいよ手指を動かす練習に入ります。
ここでは、重度の手の麻痺で特に役立つ方法をご紹介します。
脳波で動きを引き出す装置(BMI/ブレイン・マシン・インターフェース)
BMI(ブレイン・マシン・インターフェース)は、頭につけたセンサーで脳の信号を読み取り、「指を開こう」とした瞬間に機械が手指を動かしてくれる装置です。
自分の意思と機械の動きを結びつけることで、「動かそうとした→動いた」という体験を脳に届けます。
2013年に公開された研究では、BMIを使った訓練で、慢性期の重度上肢麻痺の方の手の動きが改善したと報告されています(Ramos-Murguialday, 2013)。
対象は発症から1年以上経った慢性期の重度上肢麻痺の方32名、介入はBMIと理学療法を1日1時間×4週間でした。
さらに2019年の追跡研究では、BMI訓練の効果が訓練終了後も持続していたと報告されています(Ramos-Murguialday, 2019)。
2018年に公開された複数の研究をまとめた分析でも、BMIを使ったリハビリは脳卒中後の上肢機能の改善に有効と結論づけられています(Cervera, 2018)。
BMIは、これまで「動かないから練習にならない」とされてきた重度の方にとって、新しい選択肢として広がってきています。
日常動作を組み合わせた集中的な練習(重度向け課題練習)
「タオルを押さえる」「コップを支える」など、生活の中の動作を、できる範囲で繰り返し練習する方法を「課題指向型訓練」と呼びます。
重度の方の場合、最初から複雑な動作はできません。
そこで、BRAINでは「重度の方向けに調整した課題指向型訓練」を行っています。
BRAINではこの取り組みを「合成:BRAINの整理」としてTOT-S(Task-Oriented Training for Severe=重度向け課題指向型訓練)と呼んでいます。
具体的には、以下のような工夫をします。
- 動作を「物を支える」「軽く握る」「軽く開く」などの小さな単位に分解する
- 麻痺していない側で道具を使い、麻痺側はそれを「支える」役割で参加させる
- 失敗してもよいので、生活の中の場面に近い設定で繰り返す
- 1回のリハビリの中で、同じ動作を多くの回数こなす
2016年に公開された研究では、慢性期の方が課題練習を1回1時間×週3〜4回続けると、上肢の動きが改善したと報告されています(Lang, 2016)。
対象は発症から6か月以上経った慢性期の上肢麻痺がある方、介入は課題指向型訓練を計64〜80時間行いました。
2014年に公開された国際的な分析でも、課題指向型訓練は脳卒中後の上肢機能の改善に有効と結論づけられています(Pollock, 2014)。
上肢のリハビリ全般については、脳卒中の再発予防|食事・運動・薬で何ができるかと並行して、当事者向け記事の上肢関連まとめでも詳しく扱っていく予定です。
補助スプリント(自助具)の活用
重度の手の麻痺では、自分の力だけで指を伸ばし続けるのが難しい場面が多いです。
そのような時、指を軽く伸ばす方向に補助してくれるスプリント(樹脂や金属でできた自助具)を活用します。
補助スプリントを使うと、麻痺した手で物を支えたり、両手で動作を行ったりしやすくなります。
たとえば、コップを両手で持つ、タオルを押さえながら反対の手で絞る、本を押さえて反対の手でページをめくる、といった場面で役立ちます。
BRAINでは、患者さんの手の形に合わせて補助スプリントを製作する取り組みも行っています。
片手で日常生活を工夫する方法は、片麻痺の料理・調理|便利グッズと動作の工夫や片麻痺でもできる着替えのコツ|衣服の選び方と練習方法でも具体的に紹介しています。
中等度〜軽度の方も検討できる方法
もう少し動きが残っている方向けに、よく知られたリハビリ方法も合わせてご紹介します。
自分の状態に合った方法を、担当のセラピストと相談して選んでいきましょう。
CI療法(麻痺していない手を抑える練習)
CI療法は、麻痺していない側の手をミトンなどで使いにくくして、麻痺した側の手を使うように仕向ける方法です。
2015年に公開された国際的な分析では、CI療法は上肢の運動機能を改善する効果が示されていると報告されています(Corbetta, 2015)。
ただし、CI療法を行うには、麻痺側の手で物をある程度握れて、ある程度離せる動きが必要です。
重度の方は、まず第1〜3段階の取り組みで動きを引き出してから、CI療法に移っていく流れになります。
両手を使った訓練(両側性訓練)
両側性訓練は、両手で同じ動作を同時に行う方法です。
麻痺していない側の動きが、麻痺側の脳の活動を引き出す効果が期待できます。
2014年に公開された国際的な分析では、両側性訓練は通常のリハビリと比べて同程度の改善を示したと報告されています(Pollock, 2014)。
「劇的に効く」というよりは、通常リハビリの選択肢のひとつとして取り入れる位置づけです。
自宅で続けるためのポイント
外来のリハビリは限られた時間ですが、自宅での時間ははるかに長いです。
「自宅で何をするか」が、重度の手の麻痺の回復を左右する大きな要素になります。
自宅で続けやすいメニューの組み立て方
毎日続けるためのコツは、「短く・複数回」に分けることです。
- 朝起きてから5分:手を温めて、ゆっくり指を開いてもらう
- 昼食後の10分:鏡を使って、麻痺していない側の手を動かす
- 夕方の15分:座って、テーブルの上で両手の課題練習をする
- 入浴後の10分:温まった手で、ゆっくり伸長する
1日40分でも、毎日続けることで月間20時間以上の練習量になります。
「30分まとめてやる」ではなく、「5分×8回に分ける」ほうが、結果として続きやすいです。
家族の方ができるサポート
ご家族の方ができるサポートは、大きく分けて3つあります。
- 声かけと記録:「今日は何分やった?」「指の開きはどう?」と一緒に振り返る
- 道具の準備:鏡、振動マッサージャー、タオルなどをすぐ使える場所に置いておく
- 無理をさせない:痛みが出たら止め、その日の体調に合わせて加減する
家族の方が「やらせる」のではなく、「一緒に続ける」スタンスがリハビリの継続率を大きく左右します。
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片麻痺 手 リハビリの注意点
片麻痺の手のリハビリには、知っておきたい注意点があります。
無理に握り続けるグッズは要注意
「指を曲げる力を鍛えるグッズ」を購入される方がいますが、注意が必要です。
重度の方の場合、すでに「曲げる方向」の緊張が強くなっています。
そこに握る練習を加えると、かえって指が開きにくくなるリスクがあります。
重度の方が手の動きを引き出すには、「開く方向」のサポートのほうが大切です。
皮膚と爪のトラブルに気をつける
手のひらが握ったままになると、爪が手のひらに食い込んだり、皮膚がふやけて傷ができたりします。
こまめに以下を行ってください。
- 爪を短く、丸く整える
- 手のひらを毎日洗って乾かす
- 手のひらにガーゼやハンカチを軽く入れて、湿気をためない
- 傷ができたら早めにかかりつけ医に相談する
肩や腕の痛みが出たら早めに対処
手の麻痺がある方は、肩の関節がずれやすく、痛みが出ることがあります。
肩の痛みを我慢して手のリハビリを続けても、思うように進みません。
痛みが出てきた場合は、脳梗塞後の肩の痛み|原因とセルフケアも参考にして、早めに対処してください。
よくある質問(FAQ)
Q. 発症から何年も経った手は、もう動かないのですか?
発症から年数が経っていても、動きが改善する可能性はあります。
2013年に公開された研究では、発症から1年以上経った重度の方でも、BMI訓練を続けることで動きが改善したと報告されています(Ramos-Murguialday, 2013)。
「もう年数が経ったから無理」と決めつけず、現状をていねいに評価してから取り組み方を決めることが大切です。
Q. 自宅でグーパー練習を毎日していますが、なかなか開きません
「開かないまま握る練習」を繰り返すと、かえって握る筋肉が優位になり、開きにくさが強まることがあります。
重度の方は、最初に「緩める→脳の準備」をしてから動かす流れが大切です。
担当のセラピストに、いまの状態に合った順番を相談してみてください。
Q. BMIやTMSはどこで受けられますか?
BMIやTMSは、まだ全国どこでも受けられる方法ではありません。
導入している施設は、大学病院、専門のリハビリテーション科、一部の保険外リハビリ施設に限られます。
BRAINではTMSとBMIを導入し、医師と連携しながらリハビリと組み合わせて提供しています。
お住まいの地域で受けられる場所をお探しの方は、まずかかりつけの脳神経内科やリハビリテーション科にご相談ください。
Q. リハビリは1日何分くらいすればいいですか?
「これだけやれば十分」という決まった時間はありません。
2016年に公開された研究では、慢性期の方に課題練習を計64〜80時間行うと改善が示されたと報告されています(Lang, 2016)。
計算すると、週3〜4日、1回1時間でおよそ4〜5か月の取り組みになります。
1日にまとめてやるより、短く分けて毎日続けるほうが現実的です。
Q. 家族として何ができますか?
家族の方ができる一番大きなサポートは、「続けやすい環境をつくる」ことです。
たとえば、リハビリ用の道具をテーブルの上に置いておく、決まった時間に「やろうか」と声をかける、できた回数を一緒に記録するなどです。
本人のやる気には波があります。
「やらない日」があっても責めず、「次の日に少しでも再開できる」ような関わり方が結果として長く続きます。
まとめ
- 片麻痺 手 リハビリは、重度の方でも続ける価値がある
- 重度の手の麻痺は「①緊張を緩める→②脳の準備→③動かす」の順で組み立てる
- 緊張を緩める方法:局所振動、ゆっくり伸長、ボツリヌス療法(医師に相談)
- 脳の準備:TMS、鏡を使った訓練、頭の中で動かす練習
- 動かす:BMI、重度向け課題練習(TOT-S)、補助スプリント
- 無理に握り続けるグッズは、開きにくさを強めるリスクがある
- 自宅では「短く・複数回」に分けて、毎日続けることが大切
次にやるべきこと:まずは今日、温かいタオルで手を温めて、ゆっくり指を開いてみてください。痛みのない範囲で広げて、10秒キープして戻すだけでもよい第一歩になります。
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参考文献
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最終更新:2026年5月

