
脳卒中後の尖足(せんそく)は、麻痺がある側の足首が下を向いて固まり、つま先が床から上がりにくくなる症状です(Campanini, 2022)。
歩くたびにつま先が引っかかる、靴のつま先ばかりがすり減る、足首が硬くて踏み込めない――。
そんな尖足は、脳卒中後に最も多くみられる足の変形のひとつで、放置するとつまずきや転倒、ぶん回し歩行の原因になります(Campanini, 2022)。
この記事では、なぜ脳卒中のあとに尖足になるのか、どうすれば改善できるのかを、脳卒中専門リハビリ施設BRAINの代表で理学療法士の針谷が、臨床経験と研究論文に基づいて解説します。
・本記事の情報は、信頼性の高い研究論文から得られたデータを中心に引用しています。
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・顔のゆがみ(片側が下がる)
・片腕の脱力(腕が上がらない)
・言葉のもつれ(ろれつが回らない)
また、尖足に加えて以下の症状がある場合は、早めにかかりつけ医にご相談ください。
・足の指や甲が紫色や白っぽく変色している(血流障害の可能性)
・足の皮膚に傷や潰瘍ができている(圧迫による皮膚障害)
・転倒を繰り返している(骨折や頭部外傷のリスク)
尖足 脳卒中とは?|まず知っておきたいこと
尖足とは、足首が常に下を向いた状態で固まってしまい、つま先が下がったまま戻りにくくなる状態のことです。
英語ではequinus foot(イクワイナス・フット)と呼ばれ、つま先が地面を蹴る動きが弱くなることからfoot drop(足下垂/フット・ドロップ)とも表現されます。
足首が内側にひねれて固まる場合は「内反尖足(ないはんせんそく)」と呼び、脳卒中後の下肢の変形としては最も頻度が高いとされています(Campanini, 2022)。
なぜ脳卒中のあとにつま先が下がるのか
足首を持ち上げる動き(背屈/はいくつ)には、すねの前にある「前脛骨筋(ぜんけいこつきん)」という筋肉が働きます。
一方、つま先を下げる動き(底屈/ていくつ)には、ふくらはぎの「腓腹筋(ひふくきん)」と「ヒラメ筋」が働きます。
脳卒中で麻痺が起きると、前脛骨筋の力が弱まり、同時にふくらはぎの筋肉が異常に緊張(痙縮)して縮みやすくなります(Campanini, 2022)。
その結果、つま先を上げる力と下げる力のバランスが崩れ、足首は下を向いた姿勢で固まっていきます。
さらに、動かない期間が続くと、ふくらはぎの筋肉や腱(けん)そのものが短くなり、ストレッチでも伸びにくい「短縮」が起こります。
尖足と内反尖足のちがい
「尖足」と「内反尖足」はよく似ていますが、足首の傾き方が異なります。
| 名称 | 足首の状態 | 関係する筋肉 |
|---|---|---|
| 尖足 | つま先が下を向いて固まる | 腓腹筋・ヒラメ筋の短縮、前脛骨筋の麻痺 |
| 内反尖足 | つま先が下を向き、さらに足裏が内側に向く | 上記+後脛骨筋・長母趾屈筋の過活動 |
脳卒中の方では、純粋な尖足よりも内反を伴うパターンが多いのが特徴です(Picelli, 2020)。
脳卒中後の尖足の主な原因
脳卒中後の尖足には、3つの原因が複雑にからみ合っています(Campanini, 2022)。
| 原因 | 何が起きているか | 対応の方向性 |
|---|---|---|
| 痙縮(けいしゅく) | ふくらはぎの筋肉が異常に緊張して伸びにくくなる | ストレッチ、ボツリヌス療法 |
| 筋・腱の短縮 | 筋肉や腱そのものが短くなり、構造的に伸びにくくなる | 持続的ストレッチ、装具、ギプス固定 |
| 前脛骨筋の麻痺 | つま先を持ち上げる筋肉が働かなくなる | 電気刺激療法(FES/NMES)、AFO |
原因がひとつだけのことは少なく、たいていは複数が同時に起こっています。
そのため、対処も「ひとつだけでは足りない」のが原則です。
こんな症状・困りごとはありませんか?
以下に当てはまるものがないか、チェックしてみてください。
ひとつでも当てはまる場合は、尖足への対処が必要なサインです。
- 歩いているときに麻痺側のつま先がよく引っかかる
- 麻痺側の靴のつま先ばかりがすり減る
- 足首が硬くて、つま先を上げようとしても上がらない
- 立ったときにかかとが床につかない、または浮きやすい
- 歩くときに麻痺側の足を外側へ回すような歩き方になっている
- 足首を他人に動かしてもらうと痛みや突っ張りを感じる
- 夜寝ているときに足首が下がった姿勢で固まっている
BRAINでも、「つまずいて転んでしまった」がきっかけで尖足に気づく方が多くいらっしゃいます。
尖足によるすり足歩行は、足を外側へ大きく回す「ぶん回し歩行」につながりやすく、つまずきや転倒のリスクを高めます。
ぶん回し歩行については、ぶん回し歩行の原因と改善で詳しく解説しています。
尖足の評価|リハビリの現場では何を測っているのか
リハビリの現場では、尖足の原因を見極めるために、いくつかの評価指標(ものさし)を組み合わせて使います。
これらは、痙縮なのか、筋肉の短縮なのか、麻痺なのかを区別して対処法を決めるための情報になります。
主な評価項目
| 評価項目 | 何を見ているか |
|---|---|
| 足関節の他動可動域(ROM) | 他人が足首をどこまで持ち上げられるか(角度で測定) |
| Modified Ashworth Scale(MAS) | 筋肉の緊張の強さを0〜4の5段階で評価 |
| Tardieu Scale(タルデュースケール) | ゆっくり動かしたときと素早く動かしたときの差で痙縮を評価 |
| 10m歩行テスト | 10mを歩く速さを測定し、歩行能力を数値化 |
| 歩行観察 | かかとから接地できているか、つま先が引っかからないかを目視確認 |
MASとTardieu Scaleの両方を使うことで、「ふくらはぎが硬いのは痙縮なのか、それとも筋肉そのものが短くなっているのか」を区別できます(Picelli, 2020)。
尖足の改善方法|エビデンスに基づくリハビリ
尖足の改善には、原因に合わせて複数のアプローチを組み合わせることが大切です。
ここでは、研究で効果が確認されている方法を中心にご紹介します。
専門的なリハビリで行うこと
短下肢装具(AFO)の活用
AFO(Ankle-Foot Orthosis/短下肢装具)は、足首から下を支える装具で、つま先が下がるのを防いで歩きやすくします。
2021年に公開された19の研究をまとめた分析では、AFOを装着すると歩行速度・歩数・歩幅・歩行能力(FAC)が有意に改善すると報告されています(Choo, 2021)。
対象は脳卒中後の歩行障害がある方434名で、AFOあり/なしで歩行のパラメータを比較しました。
結果として、歩行速度・ケイデンス(1分あたりの歩数)・歩幅・接地時の足関節角度のすべてが改善しました。
AFOの種類や合わせ方の詳細については、杖を卒業するタイミング|「いつまで必要?」の判断基準と練習メニューもあわせてご覧ください。
電気刺激療法(FES/NMES)
電気刺激療法は、つま先を持ち上げる前脛骨筋に電気を流して、歩行中に意図的に収縮させる方法です。
FES(機能的電気刺激)は歩行中に同期して刺激を流し、NMES(神経筋電気刺激)は安静時に筋肉を鍛える目的で使われます。
2025年に公開された37の研究をまとめたネットワーク分析(2,309名)では、電気刺激を通常リハビリに併用すると、足関節背屈の可動域と下肢運動機能(FMA-LE)が有意に改善すると報告されています(He, 2025)。
とくに発症から1〜6か月の回復期で効果が大きい傾向が示されました。
また、2023年に公開された研究では、FESをトレッドミル歩行と組み合わせると、トレッドミル単独よりバランス・持久力・非麻痺側の協調性が向上することが確認されています(Dantas, 2023)。
ボツリヌス療法
ボツリヌス療法は、緊張が強いふくらはぎの筋肉にボツリヌス毒素を注射して、痙縮をやわらげる治療です。
2020年に公開された研究では、脳卒中後の尖足にA型ボツリヌス毒素を腓腹筋に注射したところ、4週間後に足関節の可動域と痙縮(Ashworthスケール)が有意に改善したと報告されています(Picelli, 2020)。
対象は慢性期の脳卒中の方21名で、評価項目は足関節可動域・Ashworthスケール・超音波での筋肉の状態でした。
さらに、2011年に公開された研究では、ボツリヌス注射のあとにギプス固定またはテーピングを組み合わせると、ストレッチ単独より長く効果が続くことが確認されています(Carda, 2011)。
対象は慢性期の脳卒中の方69名で、注射後にギプス・テーピング・ストレッチの3群に分けて3か月間追跡しました。
ボツリヌス療法は医療行為であり、保険外リハビリ施設では実施できません。担当の医師にご相談ください。
ストレッチと関節可動域訓練
ふくらはぎのストレッチと足関節の可動域訓練は、尖足対策の基本です。
2022年に公開された尖足の理学療法をまとめた分析では、ストレッチ・電気刺激・体外衝撃波などの組み合わせで、Modified Ashworth Scaleが平均1点低下し、足関節の可動域が改善したと報告されています(Campanini, 2022)。
ただし、ストレッチ単独では効果が限られることも示されています(Carda, 2011)。
装具・電気刺激・ボツリヌス療法など、他の介入と組み合わせて使うのが原則です。
キネシオロジーテーピング
キネシオロジーテープは、伸縮性のあるテープで足首やふくらはぎに貼って、つま先を持ち上げる動きを補助する方法です。
2023年に公開された研究では、キネシオロジーテープとAFOの効果を比較したところ、歩行速度・歩幅・ケイデンスなどの歩行能力に有意な差がなかったと報告されています(Choi, 2023)。
対象は脳卒中後の尖足がある方18名でした。
AFOが合わない方や、軽度の尖足の方には代替手段として選択肢になり得ると考えられます。
自分でできること
ふくらはぎのストレッチ(タオル使用)
- 椅子に座り、麻痺側の足の指のつけ根(足底)にタオルを引っかける
- 膝を伸ばしたまま、タオルの両端を手前にゆっくり引く
- ふくらはぎが伸びる感覚があるところで20〜30秒キープ
- 1日2〜3セット、痛みのない範囲で実施
- 急に強く引くのではなく、ゆっくり持続的に伸ばすのがポイント
壁を使った立位ストレッチ
- 壁に両手をついて立ち、麻痺側の足を後ろに引く
- 後ろ足のかかとが床から離れないように注意
- 前足の膝をゆっくり曲げて、後ろ足のふくらはぎを伸ばす
- 30秒キープを3回繰り返す
- 立位が不安定な場合は、安全のため介助者と一緒に行う
夜間のポジショニング
夜眠っている間も、足首が下を向いた姿勢が続くと尖足が進行します。
- 仰向けで寝る場合、足の裏を布団の重みで押し下げないようクッションを足元に置く
- 横向きで寝る場合、麻痺側の足の下にクッションを敷いて支える
- 医師や療法士から夜間用装具(ナイトスプリント)の指示があれば使用する
- 掛け布団は足元を軽くし、つま先を押さえつけないようにする
糖尿病や末梢神経障害がある方は、皮膚の感覚が鈍くなり、けがに気づきにくくなることがあります。
ストレッチの方法と強さは、担当の療法士に確認してから行ってください。
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やってはいけないこと・よくある間違い
善意で行われる運動や介助が、かえって尖足を悪化させることがあります。
急に強く足首を曲げる
痙縮がある足首を急に強く動かすと、かえって筋肉が反射的に収縮して硬くなります(Campanini, 2022)。
ストレッチは「ゆっくり、長く、痛みなく」が基本です。
「装具をつけると治らない」と装具を外す
「装具に頼ると治らない」「装具をつけているうちは回復していない」と誤解して、自己判断で装具を外してしまう方がいます。
しかし、装具を外して歩くことで転倒のリスクが上がり、結果としてリハビリが進まなくなるケースが多いです(Choo, 2021)。
装具は「歩く機会を増やすための道具」と考えてください。
ストレッチだけで何とかしようとする
痙縮が強い方の場合、ストレッチだけでは効果が限られます(Carda, 2011)。
装具、電気刺激、ボツリヌス療法などを組み合わせるのが原則です。
合わない靴・つま先の薄い靴で歩く
つま先が下がっている状態で、底が薄い靴や滑りやすい靴で歩くと、つまずきやすくなります。
装具に合う靴選びについては、装具を作成した装具士または担当の療法士に相談することをおすすめします。
BRAINの考え方|尖足リハビリは「装具と治療のセット」
BRAINでは、尖足のリハビリを「なんとなく」で進めることはしません。
研究で効果が確認された方法を組み合わせ、変化を評価指標で数値として確認しながら進めます。
BRAINのリハビリの進め方
ステップ1:原因を特定する
痙縮が主因なのか、筋肉の短縮があるのか、前脛骨筋の麻痺が大きいのか。
足関節ROM・MAS・Tardieu Scale・歩行観察を組み合わせて、原因を絞り込みます。
ステップ2:装具と治療をセットで組み立てる
原因に応じて、以下のような組み合わせを提案します。
- 痙縮が強い場合:主治医にボツリヌス療法を提案 → 注射後にストレッチ+装具で効果を持続
- 前脛骨筋の麻痺が大きい場合:NMESによる筋活動の再教育+AFO
- 筋肉の短縮が進んでいる場合:持続的ストレッチ+夜間装具+日中AFO
- 歩行能力を上げたい場合:装具をつけたうえで歩行練習の量を増やす
ステップ3:数値で再評価する
一定期間後に同じ評価指標で再測定し、介入前と比べてどのくらい変化したかを確認します。
足関節背屈角度・MAS・10m歩行速度を数字で見える化することで、リハビリの方向性が正しいかどうかを判断できます。
実際にBRAINでリハビリに取り組まれた方の事例
初回評価:足関節背屈ROM −10度(背屈側にいかない)。Modified Ashworth Scale 2。10m歩行27秒。
エビデンスに基づく介入:Heら(2025)のネットワーク分析とChooら(2021)のメタ分析に基づき、AFOとNMESを併用。
・既存のAFOの再調整(背屈補助機能を強化)
・前脛骨筋へのNMES(自宅で1日30分×週5日)
・ふくらはぎのタオルストレッチ(朝晩2回)
・歩行練習(屋外での歩行量を段階的に増加)
を3か月間継続しました。
再評価:足関節背屈ROM 5度(初回−10度 → 5度)。Modified Ashworth Scale 1+。10m歩行19秒(初回27秒 → 19秒)。
生活の変化:つまずく回数が大幅に減り、近所への買い物に出かけられるようになりました。「装具をつけて歩いて大丈夫だと実感できた」とおっしゃっていました。
※ これは個人の経験です。回復の経過には個人差があります。
慢性期でも改善は望めるのか
「発症から1年以上たっているけれど、今からでも尖足は良くなるのか?」というご質問をよくいただきます。
結論としては、慢性期でも適切な介入を行えば改善が報告されています(Picelli, 2020)。
2020年に公開された研究では、慢性期(発症から6か月以上)の脳卒中の方21名にボツリヌス療法を実施し、4週間後に足関節の可動域と痙縮が有意に改善したと報告されています。
また、2025年のネットワーク分析では、回復期(1〜6か月)での電気刺激の効果が最も大きいものの、慢性期でも一定の改善が見られると報告されています(He, 2025)。
慢性期のリハビリ全般については、発症1年以降のリハビリ|維持期・生活期でも改善は続くのかもあわせてご覧ください。
ご家族・介護者の方へ
尖足は、ご本人が気づかないうちに進行することがあります。
ご家族の観察と早めの相談が、転倒予防と歩行能力の維持につながります。
- 歩き方の変化を観察する
麻痺側の足が引きずるようになっていないか、つま先が引っかかっていないかを定期的に確認してください。 - 靴のすり減り方をチェックする
麻痺側の靴のつま先ばかりが極端にすり減っていれば、尖足が進行しているサインです。 - 装具を正しく装着できているか確認する
毎回正しい位置で固定されているか、皮膚に発赤やすれがないかを確認してください。 - 夜間のポジショニングを手伝う
足元のクッションが外れていないか、布団がつま先を押さえつけていないかを就寝時に確認してください。 - 転倒のリスクを下げる環境整備
段差・カーペットの端・滑りやすい靴下などを家のなかから減らしてください。
相談窓口・受診先
- かかりつけ医:まずは主治医に「つま先が下がってきた」「歩くと引っかかる」とお伝えください。リハビリ科への紹介や装具作成の段取りをしてもらえます。
- リハビリテーション科:痙縮が強い場合は、ボツリヌス療法の検討も含めて評価してもらえます。
- 装具外来(病院内):AFOの新規作成・調整・修理が可能です。
- 地域包括支援センター:訪問リハビリやデイサービスの利用について相談できます。
よくある質問(FAQ)
Q. 尖足は時間がたてば自然に治りますか?
多くの場合、適切な介入をしないと自然には治らず、むしろ進行するリスクがあります。
痙縮や筋肉の短縮は、放置すると悪化することが報告されています(Campanini, 2022)。
早めにストレッチ・装具・電気刺激などの対処を始めることが大切です。
Q. AFOはずっとつけ続けないといけませんか?
回復の程度によって異なります。
前脛骨筋の働きが戻ってきて、装具なしでもつま先が上がるようになれば、外せる可能性があります。
自己判断で外すのではなく、担当の療法士に歩行を確認してもらってから段階的に外すことをおすすめします。
Q. ボツリヌス療法はどのくらいの頻度で受けますか?
ボツリヌス療法の効果は3〜4か月ほど持続し、その後は徐々に元に戻ります。
そのため、効果を維持するには3〜4か月ごとに繰り返し受ける必要があります。
注射後にストレッチ・装具・電気刺激を併用すると効果がより長く維持できることが報告されています(Carda, 2011)。
Q. 電気刺激は家でもできますか?
家庭用のNMES機器が市販されており、自宅で継続することが可能です。
ただし、電極の貼付位置や強度の設定は担当の療法士に指導を受けてから始めてください。
ペースメーカーを使用している方は、電気刺激療法ができない場合があります。必ず主治医に確認してください。
Q. 手術で尖足を治すことはできますか?
痙縮が強く、装具・ボツリヌス療法でも改善が難しい場合は、アキレス腱延長術や脛骨神経選択的切離術などの手術が検討されることがあります。
ただし、手術はあくまで最終的な選択肢であり、まずは保存療法を十分に試すことが原則です。
手術の適応については、リハビリテーション科または整形外科の医師にご相談ください。
まとめ
- 尖足 脳卒中は、ふくらはぎの痙縮・短縮と前脛骨筋の麻痺が組み合わさって起こる
- 評価はMAS・Tardieu Scale・足関節ROM・歩行観察を組み合わせる
- AFO(短下肢装具)は歩行速度・歩幅・歩行能力を有意に改善する
- 電気刺激療法(FES/NMES)は足関節背屈と下肢機能を改善する
- 痙縮が強い場合はボツリヌス療法も選択肢になり、ストレッチや装具と組み合わせると効果が持続する
- 装具・電気刺激・ストレッチ・治療を「セット」で進めるのが原則
- 慢性期でも適切な介入で改善が報告されている
次にやるべきこと:まずは今履いている靴を見て、麻痺側のつま先が極端にすり減っていないか確認してください。すり減っているなら、装具やリハビリの再評価のサインです。
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参考文献
- Campanini I, et al. Physical therapy interventions for the correction of equinus foot deformity in post-stroke patients with triceps spasticity: A scoping review. Front Neurol. 2022;13:1026850. PMID: 36388227
- He W, et al. Effect of electrical stimulation in the treatment on patients with foot drop after stroke: a systematic review and network meta-analysis. J Stroke Cerebrovasc Dis. 2025;34(5):108279. PMID: 40057253
- Choo YJ, Chang MC. Effectiveness of an ankle-foot orthosis on walking in patients with stroke: a systematic review and meta-analysis. Sci Rep. 2021;11(1):15879. PMID: 34354172
- Picelli A, et al. Does Botulinum Toxin Treatment Affect the Ultrasonographic Characteristics of Post-Stroke Spastic Equinus? A Retrospective Pilot Study. Toxins (Basel). 2020;12(12):797. PMID: 33327423
- Carda S, et al. Casting, taping or stretching after botulinum toxin type A for spastic equinus foot: a single-blind randomized trial on adult stroke patients. Clin Rehabil. 2011;25(12):1119-1127. PMID: 21729974
- Dantas MTAP, et al. Gait Training with Functional Electrical Stimulation Improves Mobility in People Post-Stroke. Int J Environ Res Public Health. 2023;20(9):5728. PMID: 37174247
- Picelli A, et al. Diagnostic nerve block in prediction of outcome of botulinum toxin treatment for spastic equinovarus foot after stroke: A retrospective observational study. J Rehabil Med. 2020;52(6):jrm00069. PMID: 32432331
- Choi JB, et al. Kinesiology taping and ankle foot orthosis equivalent therapeutic effects on gait function in stroke patients with foot drop: A preliminary study. Medicine (Baltimore). 2023;102(28):e34343. PMID: 37443471
- Mijic M, et al. Efficacy of functional electrical stimulation in rehabilitating patients with foot drop symptoms after stroke and its correlation with somatosensory evoked potentials-a crossover randomised controlled trial. Neurol Sci. 2023;44(4):1301-1310. PMID: 36544079
最終更新:2026年5月

