
脳梗塞や脳出血を発症すると、運動麻痺(うんどうまひ)が表れます。
運動麻痺に対するリハビリの方法はいくつもありますが、どの方法が何に対して有効なのかわからないと
- 『どのリハビリを行えばよいのか?』
- 『どのリハビリを学習すればよいのか?』
- 『リハビリを組み合わせてもよいのか?』
…など、臨床的な判断ができないですよね。
本記事では、2026年4月時点の最新エビデンス(2024〜2026年のシステマティックレビュー・RCT)に基づき、上肢のリハビリがそれぞれ何に対して有効とされているのか解説します。
・本記事の情報は、信頼性の高い研究論文から得られたデータを中心に引用しています。
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エビデンスに基づく脳卒中後の上肢のリハビリまとめ
最初に本記事のまとめです。
- 課題指向型訓練、CI療法、電気刺激、ミラーセラピーが上肢リハビリの主役
- プライミング(rTMS、運動イメージ、有酸素運動、電気刺激など)を追加することでリハビリの効果が上がる
- ストレッチ、ボバース・コンセプトは推奨できない
上肢のリハビリは様々な方法がありますが、全て有効であるというわけではありません。
また、病期(急性期・回復期・慢性期)によって、あるいは何を改善させたいのかによって選択すべきリハビリも異なります。

詳細について解説します。
効果のある上肢リハビリとは?
世界中にはたくさんの上肢リハビリがあります。

これらの中には『有効性についてコンセンサスが得られたリハビリ』と『有効性についてコンセンサスが得られていないリハビリ』とがあります。
上肢リハビリを成功させるためには『有効性についてコンセンサスが得られたリハビリ』を行うことが大事です。
Saikaley M(2022)は、ネットワークメタアナリシスという統計手法を用い、世界中で報告された上肢リハビリの中で有効なものを選定しました。
結果として、以下の10のリハビリについて有効性を認めました。
- CI療法(課題指向型訓練)
- ミラーセラピー
- 運動イメージ療法
- 運動観察療法
- 電気刺激
- バーチャルリアリティ
- 両側上肢訓練
- 高頻度/低頻度反復経頭蓋磁気刺激(rTMS)
- シータバースト刺激(TBS)
- cathodal tDCS
これらは急性期〜慢性期の全体データから得られた結果です。
一方、Tenberg S(2023)は発症6ヶ月以内(急性期〜回復期)において有効なリハビリとして、下記の6つを挙げました。
- 課題指向型訓練
- 課題指向型訓練+電気刺激
- 高強度CI療法
- 筋力増強運動
- 運動観察療法
- バイオフィードバック
急性期〜回復期の上肢リハビリとしては、これらの6つのリハビリがより重要であると言えます。
以下、主要な上肢リハビリをピックアップして詳しく解説します。
それぞれの上肢リハビリとエビデンス
課題指向型訓練

現代の上肢リハビリの王道とも言える、代表的なリハビリです。
ブロックをつかむ、タオルで机をふく、など色々な課題を通して麻痺側上肢の運動を行います。
課題指向型訓練は、上肢の運動パフォーマンスを向上させる上で有効であることが知られています(French B, 2016)。
運動パフォーマンスと運動機能の違いとは?
運動パフォーマンスとは、Action Research Arm TestやWolf Motor Function Test、Box and Block Testなどで評価される、複数の関節からなる目的のある運動(リーチ、グラスプ、ピンチなど)を指します。一方、運動機能とはFugl-Meyer Assessmentや握力、ROMなどで評価される、単関節の運動や分離運動を指します。
課題指向型訓練は「ある課題を繰り返し実施するもの」というイメージが先行していると思います。
なので一部では「課題を繰り返すだけのリハビリなんて意味あるの?」と批判されることもあります。
ただ、実際はそんなことありません。
Timmermans AA(2010)は課題指向型訓練に含まれる15の要素についてまとめました。
この中にはもちろん “反復” も入っているのですが、 “ランダム練習” や “段階的な練習” “様々な運動” などの要素も含まれます。
つまり、課題指向型訓練はただ同じ課題を繰り返すのではなく、患者さんひとりひとりに合わせて課題や難易度などを調整する高度なオーダーメイドリハビリであると言えます。
課題指向型訓練の課題レパートリーを増やそう
上述した通り、課題指向型訓練では様々な運動課題を用意する、ランダム学習を適用する、などの工夫が必要になります。そのため、セラピストがいくつも運動課題を提案できるようになる必要があります。ですが、アドリブでパッと運動課題を思い浮かべるのは難しいですよね。そこで、運動課題のレパートリーを増やすのに役立つ資料を紹介します。これは海外で研究された上肢のホームエクササイズの資料です。全て英語ですが、無料で入手可能な上、日常生活を意識した122の運動課題を写真で教えてくれます。運動課題を作成する上で参考になるのではないでしょうか。
上肢のホームエクササイズ課題資料はこちら
課題指向型訓練の有効性について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
2024〜2026年の追加エビデンス(補完):2024年のシステマティックレビュー(16研究・692名)では、実際の生活動作を取り入れた「Activity-Based TOT」が運動機能・動作遂行能力・ADLの改善に強い〜中等度のエビデンスで支持されました(Lee CY, 2024)。
さらに2025年の系統的レビュー+メタアナリシス(26RCT・1431名)では、1セッション50回以上の反復で腕機能、20セッション以上で手指機能が有意に改善することが示されました(Ibrahim R, 2025)。
French B(2016)の「課題指向型訓練は有効」という結論は変わらず、2026年もこれが上肢リハビリの土台です。
CI療法
課題指向型訓練の一種で、非麻痺側(麻痺していない)上肢を使わないようにし、麻痺側上肢のみで何らかの課題を繰り返すリハビリです。
CI療法のタイプ
CI療法には、オリジナルのCI療法、修正CI療法、強制使用(Foced Use)といった分類があります。大局的にみると、修正CI療法は様々なアウトカムに対して有効であることが知られています(Kwakkel G, 2015)。
CI療法は、運動パフォーマンス、運動機能のいずれに対しても有効とされています(Corbetta D, 2015; Nijland R, 2011; McIntyre A, 2012)。
ただし、発症から14日以内の急性期においては、低強度(1日あたり30分〜2時間)のCI療法でなければ有効と言えないという報告もされており、注意が必要です(Nijland R, 2011)。
一方で、発症6ヶ月以内全体でみれば、上述のTenberg S(2023)の研究で報告された高強度CI療法が有効とされています。
高強度CI療法とは、1日の起床時間90%において非麻痺側を拘束するのに加え、マンツーマンの課題指向型訓練を3〜6時間実施するタイプのCI療法です。
さらに、修正CI療法に体幹拘束を加えると、修正CI療法単独で実施する場合と比べると運動パフォーマンスや運動機能に対して効果的であったという報告があり(Bang DH, 2015; Bang DH, 2016)、体幹拘束を検討する余地があるかもしれません。
CI療法の有効性について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
2024〜2026年の追加エビデンス(補完):2025年のシステマティックレビュー+メタアナリシス(10RCT・364名)では、入院リハビリ場面における修正CI療法(mCIMT)が上肢機能を有意に改善(標準化平均差 SMD=0.94、95%CI 0.40〜1.48)することが新たに確認されました(Hansen RJ, 2025)。
CI療法と経頭蓋直流電気刺激(tDCS)の併用については、2025年のメタアナリシスでFugl-Meyer上肢スコアに有意な上乗せ効果(Hedges’ g=0.59)が報告されています(Jiang T, 2025)。
さらに、自宅からビデオ通話等で行う「遠隔CI療法(テレリハ版mCIMT)」が対面と同等の効果を示したメタアナリシス(Sanchez L, 2024)も報告され、通院が難しい方にも選択肢が広がりました。
2025年の3群RCT(120名)では、CI療法とミラーセラピーは効果がほぼ同等であることも示されています(de Sire A, 2025)。
電気刺激療法

電気刺激を身体に与えるリハビリです。
多くの場合、電気刺激を与えるだけではなく、運動を一緒に行います。
電気刺激にはいくつかのタイプがあります。
代表的なのは経皮的電気刺激(Transcutaneous Electrical Nerve Stimulation: TENS)、神経筋電気刺激(NeuroMuscular Electrical Stimulation: NMES)、筋電トリガー式電気刺激です。
TENSと神経筋電気刺激はエスパージ(伊藤超短波株式会社)、筋電トリガー式電気刺激はIVES(オージー技研株式会社)といった機器を使用することで行えます。
電気刺激療法は、運動パフォーマンスと運動機能、どちらに対しても有効であることが報告されています(Howlett OA, 2015; Eraifej J, 2017; Monte-Silva K, 2019)。
さらに2025年のネットワーク・メタアナリシスでは、電気刺激(NMES/FES)、反復末梢磁気刺激(rPMS)、反復経頭蓋磁気刺激(TMS)等を組み合わせた介入が、単独の従来訓練よりも上肢機能で一貫して優位であることが示されました(Keesukphan A, 2025)。
ただし、急性期ではNMESと運動療法の組み合わせおよび筋電トリガー式電気刺激が有効とされており、慢性期では筋電トリガー式電気刺激が有効とされているものの、NMESと運動療法の組み合わせは有効とは言えないとされています。
したがって、急性期であればどちらでも良いですが、慢性期であればIVESなどの筋電トリガー式電気刺激を使った方が望ましいと言えます。
電気刺激療法について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
2024〜2026年の追加エビデンス:2026年に Stroke 誌で報告された4施設132名の多施設RCTでは、健側の動きに連動して患側へ電気刺激を送る「健側制御型機能的電気刺激(CCFES)」が、通常のサイクリック電気刺激や課題指向型訓練よりもFugl-Meyer上肢スコアを有意に改善しました(CCFES vs 通常電気刺激:+4.4点、CCFES vs 課題指向型:+3.7点、Knutson JS, 2026)。
中等度〜重度の手の麻痺に対する有力な選択肢として注目されています。
ミラーセラピー

鏡を使って麻痺側上肢が動いているように錯覚させるリハビリです。
ミラーボックスを使ったり、姿勢鏡を使ったりしながら行います。
ミラーセラピーは、運動パフォーマンスと運動機能の向上に有効であることが知られています(Thieme H, 2018)。
以下、2011年以降に出版された、情報の信頼性が高いランダム化比較試験からの情報です。
病期別に見ると、急性期では両側上肢訓練と比べると際立って有効とは言えないという報告がされており(Chan WC, 2018; Antoniotti P, 2019)、ミラーセラピーを選択しなければいけない理由はなさそうです。
また、回復期ではミラーセラピーは他のリハビリに追加で実施すると有効であるという報告がされています(Schick T, 2017; Pervane Vural S, 2016)。
さらに、慢性期ではホームエクササイズとして使用することの有効性が示されています(Hsieh YW, 2018; Michielsen ME, 2011)。
ミラーセラピーは、セラピストとの個別セラピーで行う必要がある課題指向型訓練やCI療法と異なり、患者さんひとりでも実施できるのがメリットです。
これらのことから、回復期や慢性期でミラーセラピーを行うのであれば自主トレーニングとして提案するのが良いのではないかと思います。
ミラーセラピーについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
2024〜2026年の追加エビデンス(補完):2025年のシステマティックレビュー+メタアナリシスでは、ミラーセラピーが脳卒中後の上肢痙縮(つっぱり)に対して中等度の改善効果を示すことが新たに確認されました(Tekeoğlu Tosun A, 2025)。
Thieme H(2018)が示した「運動機能改善」に加えて「痙縮改善」という新たな効果が確認された形です。
さらに2025年の3群RCT(120名)では、CI療法とミラーセラピーは通常リハに対していずれも有意に優れ、両者の間に大きな差はないことが示されました(de Sire A, 2025)。
CI療法の対象にならない重度麻痺の方でも、ミラーセラピーは引き続き第一選択として推奨できます。
運動イメージ療法
運動イメージ療法は、頭の中で手足を動かしているところを想像するリハビリです。
一人称イメージと三人称イメージ
一人称イメージは自分の身体を動かしている時の筋肉の感覚をイメージするのが主になるのに対し、三人称イメージは誰かが運動しているところを視覚的に観察するイメージが主になります。一般的には、一人称イメージの方が「運動実行中の脳活動に近い脳活動が得られる」とされており、一人称イメージが推奨されています。
運動イメージ療法は上肢に対する有効性が報告されており、2024年の系統的レビュー(29RCT)でも、上肢の運動機能(Fugl-Meyer・Wolf Motor Function Test・Box and Block Test)の改善が確認されています(Prasomsri J, 2024)。
特に慢性期においては、運動パフォーマンスにも運動機能にも有効であることが病期別の解析で示されています(Barclay RE, 2020)。
一方、急性期・回復期においては運動機能の向上には有効とされていますが、運動パフォーマンスの向上には有効とは言えない、という結果になっています。
また、現時点では運動イメージ療法だけで効果を期待するのは難しく、他のリハビリに追加してはじめて有効になることがわかっています。
なお、運動イメージ療法は単独使用ではなく、課題指向型訓練やCI療法・神経筋電気刺激と組み合わせると有意な効果が得られます。
2024年のメタアナリシスでは、課題指向型訓練の「直前」に運動イメージを行う「運動イメージ・プライミング」が、活動面(SMD 0.48)・運動機能障害面(SMD 0.51)ともに有意な改善をもたらすことが示されました(Dorsch S, 2024)。
ですので、CI療法+運動イメージ療法や、神経筋電気刺激+運動イメージ療法のようにプログラムを組むことを考えましょう。
運動イメージ療法について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
2024〜2026年の追加エビデンス(補完):2026年にはBCI(ブレイン・コンピュータ・インターフェース)と運動イメージを組み合わせた介入のメタアナリシス(8RCT・357名)が公表され、ADLで大きな改善(SMD 1.47、p=0.003)が示されました(Lin Y, 2026)。
BCIと運動イメージの組合せは、本記事末尾の「BCIとロボット」セクションでも詳述します。
運動観察療法

運動観察療法は、iPadなどのタブレット端末やテレビ画面などを観ながら誰かが運動しているところをみるリハビリです。
先ほど一人称的イメージ、三人称的イメージの説明をしましたが、運動観察療法は三人称的イメージになります。
運動観察療法は、上肢の運動パフォーマンス・運動機能に対して有効であることが報告されています(Borges LR, 2022)。
注意点としては、60歳未満の患者さんには有効であるものの、60歳以上の患者さんには有効と言えなくなるということ、また最低でも3分以上の観察が必要であることなどが挙げられます。
一方で、ホームエクササイズとしても有効であると報告されているので、タブレット端末をお持ちの患者さんには自主トレーニングとして行なっていただくのも良いのではないかと思います。
2024〜2026年の追加エビデンス(補完):2025年のシステマティックレビュー+メタアナリシス(18研究・336名)では、運動観察療法と運動イメージ療法を組み合わせた「AO+MI練習」が、Fugl-Meyer上肢スコアおよびARATで中等度の改善効果(SMD=0.70、95%CI 0.32〜1.09、p=0.003)を示しました(Lin D, 2025)。
従来の通常リハビリ+AO+MI という形で追加するのが最も効果的と結論づけられています。
ビデオで模範動作を見る+頭の中で動かすイメージをする、という安全な方法なので、自主トレの時間にも応用できます。
ストレッチ

運動療法の王様と言っても過言ではない、筋トレと並んでよく行われるリハビリです。
全国的に、どの病院・施設でもまだまだ行われていると思います。
ストレッチは関節可動域制限(以下、ROM制限)を改善させる目的で行われることが多いですが、上肢に対しては、どの病期でも(つまり急性期でも回復期でも慢性期でも)有効とは言えない、とされています(Salazar AP, 2019)。
一方で、痙縮に対しては有効であることが報告されています。
したがって、痙縮を改善させる目的にストレッチを行うのであれば意味があると考えられます。
ただし注意点があります。
ストレッチにより痙縮が改善したと報告する研究は、多くはストレッチングデバイスを用いているという点です。
ストレッチングデバイスとは、機械などの力を利用して強制的に手指伸展・手関節背屈させるもので、正確な伸張を起こします。
臨床的に行われるストレッチはセラピストの手によって行われるものですが、この ”徒手的なストレッチ” によって痙縮が改善したという報告(かつ情報の信頼性が高いもの)は調べる限り見つかりません。
ですので、セラピストが行う徒手的なストレッチではROM制限にも痙縮にも効果があるとは言えず、痙縮を改善させることを目的にストレッチをするのであればデバイスを用いる必要がある、と言えます。
脳卒中リハビリとしてのストレッチ研究は意外と少ない
ストレッチ研究は研究数が少ないのも特徴のひとつです。一般的に行われるリハビリなので、すでに研究し尽くされているのか思いきや、全然そんなことありません。Salazar AP(2019)はシステマティックレビュー研究にて脳卒中患者さんの上肢の痙縮やROM制限に対するストレッチの効果を調べたランダム化比較試験を集めましたが、痙縮をアウトカムにした研究は3件、ROMをアウトカムにした研究は7件しか見つかりませんでした。それぞれの研究の対象者数も少なく、今後の研究が増えてくれば、結果が変わる可能性もあります。私たち現代のセラピストも含め、多くの臨床家が有効性について検証しないまま「一般的なリハビリ」として行ってきたリハビリであるといえます。
筋力トレーニング

筋力トレーニングというと、一般的にダンベルやチューブを使った運動をイメージすると思います。
ただ、脳卒中患者さんは運動障害の影響で負荷の高い運動を行えない方もいらっしゃいます。
そのため、筋肉をしっかりはたらかせる電気刺激や、負荷をかける課題指向型訓練なども「筋力トレーニング」に含まれるとされています。
筋力トレーニングは、脳卒中後の筋力・身体機能を改善することがCochrane Database of Systematic Reviewsの2025年版でも改めて確認されています(Saunders DH, 2025)。
具体的には、発症6ヶ月未満で「抗重力位で全可動域を動かすことができるが正常な筋力ではない」患者さんに対して特に有効とされてきました(Ada L, 2006の原典は2025年Cochraneに統合されています)。
一方、急性期や慢性期、また回復期でも「抗重力位で全可動域を動かすことができない」患者さんに対しては有効とは言えない、とされています。
加えて、発症3ヶ月以内に始める筋トレは有効とは言えない、という報告もあります(Salter K, 2016)。
また、筋トレによって筋力が向上しても、運動パフォーマンスの向上には有効と言えないという報告があります(Dorsch S, 2018)。
つまり、筋トレは発症3〜6ヶ月で「抗重力位で全可動域を動かすことができない」患者さんの「筋力」を向上させる上で有効ですが、それがリーチ動作やグラスプ動作などにつながるとは言い難い、ということです。
筋力トレーニングについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
2024〜2026年の追加エビデンス(補完):従来は「麻痺側を鍛えると連合反応が出て悪化する」という考え方もありましたが、2025年Cochraneでも否定されており、適切な強度管理のもとで実施するべきとされています(Saunders DH, 2025)。
2024年のRCTでは、非麻痺側(健側)への4週間の一側性筋力トレーニングが、健側の握力・筋厚を高めるだけでなく、麻痺側のFugl-Meyer上肢スコアも有意に改善し、サルコペニア予防にも寄与することが示されました(Feng T, 2024)。
さらに2024年のロボット併用RCT(34名)では、ロボットによる抵抗運動が援助的運動より上肢機能を有意に改善することも示されています(Jeon SY, 2024)。
Dorsch S(2018)の「筋力↑が必ずしも運動パフォーマンス↑につながらない」という結論は2026年も依然として重要で、「筋力訓練だけ」ではなく「課題指向型訓練と組み合わせる」ことが推奨されます。
ボバース・コンセプト
ボバース・コンセプトは日本で古くから利用されている概念です。
しかし、近年ではその有効性について否定的なデータが数多く報告されています(詳しくはこちらの記事をご覧ください)。
患者様・ご利用者様がボバースの効果について理解された上でボバースを受けることは否定しませんが、効果について説明されないままボバースを受けさせられるのは患者様・ご利用者様に損失を与えることになるので注意が必要です。
プライミング
プライミングは、上肢のリハビリ効果を高める先行刺激です。
Stoykov ME(2015)によると、プライミングは下記の5つに分かれます。
- Stimulation-based priming(刺激に基づくプライミング)
- Motor imagery and action observation(運動イメージと運動観察)
- Sensory priming(感覚プライミング)
- Movement-based priming(動きに基づくプライミング)
- Pharmacological priming(薬理的プライミング)
詳しくはこちらの動画でも解説しています↓
脳卒中後の運動障害についてはメカニズムが徐々に明らかになってきており、運動障害の原因として『皮質脊髄路の興奮性低下』が挙げられています。
運動障害の原因についてはこちらの記事をご覧ください。
プライミングを実施することによって皮質脊髄路の興奮性が上がることが多くの研究で報告されています。
つまり、上肢リハビリの前にプライミングを実施することによって、上肢を支配する皮質脊髄路の興奮性が上がり、腕や手を動かしやすくすることができる、ということです。
プライミングについて簡単に解説します。
2024〜2026年の追加エビデンス(補完):2024年の系統的レビュー+メタアナリシス(24RCT・803名)では、課題指向型訓練の前に行う「非刺激性プライミング」のうち、運動イメージ・プライミングのみが有意な上乗せ効果を示しました(活動 SMD 0.48、機能障害 SMD 0.51、Dorsch S, 2024)。
一方、運動観察プライミング・動きベースプライミング・有酸素運動プライミングは、現時点では有意差を示していません。
「自主トレや訓練の直前に、頭の中でその動作をイメージする習慣」を取り入れることが、2026年時点で最もエビデンスのあるプライミング戦略です。
Stimulation-based priming(刺激に基づくプライミング)
反復経頭蓋磁気刺激(rTMS)や経頭蓋直流電気刺激(tDCS)などを使って、脳の活動性をコントロールするプライミングです。

特にrTMSについては安定した効果が報告されており、BRAIN世田谷店舗でも導入し、医師管理下のもと実施しています。
TMSにつきましてはこちらの記事をご覧ください。
Motor imagery and action observation(運動イメージと運動観察)
運動イメージや運動観察を使ったプライミングです。
運動イメージや運動観察をすることによって、皮質脊髄興奮性が上がることが報告されています。
上述の通り、運動イメージや運動観察は単独で使うのではなく、他のリハビリと併用すべきなのですが、リハビリ前に実施することでプライミングとして活用できます。
Sensory priming(感覚プライミング)
電気刺激や振動刺激を使ったプライミングです。
感覚プライミングについては、リハビリ前に行うだけでなく、リハビリと併用しながら実施することで有効性を報告した研究もあります。
2025年のRCT(48名、4週間介入)では、修正CI療法(mCIMT)の実施中に感覚閾値レベルの体性感覚電気刺激(St-SES)を併用した群で、上肢の感覚機能が有意に改善しました(p<0.001、Mete E, 2025)。
「感覚を先に呼び起こしてから運動する」という感覚プライミングの考え方は、最新のRCTでも支持されています。
Movement-based priming(動きに基づくプライミング)
両手動作、片手動作、有酸素運動を使ったプライミングです。
特に、有酸素運動は上下肢の皮質脊髄興奮性を高めるだけでなく、脳由来神経栄養因子(BDNF)の増加を引き起こすことも報告されており、あらゆるリハビリのベースアップとしての活用が期待されています。
重度麻痺・弛緩性麻痺にも届く新しいリハビリ【2026年版追加】
「手が全く動かない」「指が曲げられない」といった重度の麻痺・弛緩性麻痺は、CI療法などの従来リハビリの対象外になることが多く、長くリハビリの選択肢が限られていました。
しかし2024〜2026年に、重度麻痺に対する新しい選択肢が次々と確立されてきています。
2026年の系統的レビュー(750研究)では、Fugl-Meyer上肢スコア(FMA-UE)を基準に「重度=0〜25点」「中等度=26〜50点」「軽度=51〜66点」と定義することが世界標準になりつつあります(Ierardi E, 2026)。
まずはご自身のFMA-UE得点を専門家に測ってもらい、該当する重症度に応じたアプローチを選ぶのが2026年時点でのベストです。
健側制御型電気刺激(CCFES)
健側(動く方)の手を開く・閉じるに合わせて、麻痺側の手にも同じタイミングで電気刺激が入る装置です。
「自分の意思で動かしているように感じられる電気刺激」のため、脳の運動イメージと運動出力を結び直す効果が期待できます。
2026年にStroke誌で報告された4施設132名の多施設RCTでは、発症6〜24か月の中等度〜重度の手の麻痺を持つ方に対して、CCFESはFugl-Meyer上肢スコアを通常の電気刺激より平均4.4点、課題指向型訓練のみより平均3.7点高く改善させました(Knutson JS, 2026)。
迷走神経刺激(VNS)+リハビリテーション
首の左側にある迷走神経を、小型の埋め込み装置で短時間刺激しながらリハビリを行う方法です。
2021年にFDAに承認されたVivistim(R)がその代表で、国内でも一部施設で導入が始まっています。
2025年のStroke誌の多施設RCT(19施設・108名)の1年追跡データでは、Fugl-Meyer上肢スコアが平均+5.23点(95%CI 4.0〜)、Wolf Motor Function Testも有意に改善し、改善は1年後まで持続することが確認されました(Kimberley TJ, 2025)。
対象は「慢性期で中等度〜重度の上肢麻痺がある方」です。
電磁場刺激(EMAGINE試験)
非侵襲的な低強度の電磁場刺激(ENTF)を、BCIと連動させながら脳のネットワーク全体に照射する新しい方法です。
米国15施設で行われた2025年の多施設・二重盲検・偽刺激対照RCT(EMAGINE試験)では、発症4〜21日の中等度〜重度の障害を持つ患者に1日1時間×週5回×90日間の介入を行い、sham群に対して有意に障害度(mRS)を改善させました(Saver JL, 2025)。
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自宅でできる上肢の自主トレ・遠隔リハビリ【2026年版追加】
退院後、「通院できる回数が限られる」「病院のリハビリだけでは足りない」と感じる方は多いはずです。
2024〜2026年は、自宅リハビリ・遠隔リハビリのエビデンスが大きく前進した時期でもあります。
在宅リハビリは「通常ケア」より有意に良い
2025年のPhysical Therapy誌に掲載された、46研究・34研究がメタアナリシスに組み込まれた系統的レビューでは、自宅リハビリは「通常ケア」群に対してADL自立度で SMD=1.24(95%CI 0.69〜1.79)と大きな改善効果を示しました。
また病院ベースのリハビリと比較しても同等(SMD=0.17、有意差なし)であり、退院後は積極的に自宅でのリハビリを継続するべきと結論されています(Do Y, 2025)。
自宅VR(バーチャルリアリティ)訓練
2025年のJournal of Medical Internet Researchに掲載された系統的レビュー(8RCT・392名)では、自宅VR訓練が上肢機能の回復とADL、モチベーション(自主トレ継続率)を改善することが確認されました(Huang J, 2025)。
また既存の系統的レビューを統合した2025年のアンブレラレビュー(Rampioni M, 2025)でも、eHealth(VR/スマホアプリ/タブレット)ベースの介入は従来リハビリと同等以上の効果を示しており、「手軽・低コスト・楽しく続けられる」点で当事者との相性が良いと報告されています。
「紙の運動プログラム」でも効果は出る
2025年のJournal of the American Heart Association誌に掲載されたRCT(Rehabilitation Your Way試験・43名)では、オンライン自主トレ(STRONG)と紙の運動プログラム(PEP)の両方で、Fugl-Meyer上肢スコアが同程度に改善しました(STRONG +1.8〜3.3点、PEP +1.9〜2.1点、Westlake KP, 2025)。
重要なのは「特定の機器」ではなく「自宅で週5日×1時間、麻痺手を使い続けられるプログラムがあること」です。
BCI(ブレイン・コンピュータ・インターフェース)とロボット【2026年版追加】
脳の活動を直接リハビリ機器に反映させるBCI/BMI(ブレイン・コンピュータ・インターフェース/ブレイン・マシン・インターフェース)は、この数年で臨床応用が急速に進みました。
BRAINでも導入しており、特に「他の方法では改善しにくい重度麻痺」に有力な選択肢として使っています。
BCIリハビリの2026年メタアナリシス
2026年Neurosurgical Focus誌に掲載されたメタアナリシス(32RCT・1187名)では、非侵襲的BCIリハビリが従来リハビリよりもFugl-Meyer上肢スコアで平均+3.85点(95%CI 2.84〜4.86、p<0.01)の改善を示し、フォローアップ時点でも効果が持続することが確認されました(Mortezaei A, 2026)。
また同じく2026年の発症3か月以内の早期脳卒中を対象としたメタアナリシスでも、BCIリハビリは上肢機能・ADLを有意に改善し、重篤な有害事象の増加はなかったと報告されています(Wei JX, 2026)。
BCI連動型ソフトロボットグローブ
脳の活動(EEG)に合わせて、麻痺した手にはめたソフトロボットグローブが開閉する方法です。
2025年のJournal of NeuroEngineering and Rehabilitation誌のRCT(40名・亜急性期)では、BCI連動グローブ群がグローブ単独群より、ARAT(Z=−2.14、p=0.032)・Fugl-Meyer上肢(Z=−2.59、p=0.010)で有意に優れた改善を示しました(Ji X, 2025)。
ロボットリハビリの2025年アンブレラレビュー
2025年のアンブレラレビューでは、上肢ロボット療法(Robot-Assisted Therapy:RAT)は単独でも併用でも、脳卒中後の上肢機能・ADLを有意に改善することが、多数のメタアナリシスから一貫して支持されました(Park JM, 2025)。
ただし「人が一緒に行う従来リハビリに上乗せしたとき」が最も効果的で、ロボット単独で人を置き換える形では効果が小さくなります。
反復末梢磁気刺激(rPMS)と他の新興刺激療法【2026年版追加】
2024〜2026年は「磁気刺激」の使い方が大きく広がった時期でもあります。
従来の反復経頭蓋磁気刺激(rTMS)に加えて、末梢(手や腕の筋肉・神経)に磁気刺激を入れる反復末梢磁気刺激(rPMS)が一般化してきました。
2025年に Frontiers in Neurology 誌に掲載された系統的レビュー+メタアナリシス(12RCT・492名)では、rPMSが脳卒中後の上肢運動機能と痙縮の両方を高品質のエビデンスで改善することが示されました(Liu J, 2025)。
rPMSは皮膚表面から磁場を当てるため、皮膚刺激・痛みが少なく、電気刺激が苦手な方にも選択肢になります。
上肢リハビリにおけるベスト・プラクティス
脳卒中後の上肢リハビリテーションには色々なリハビリ方法があります。
2024〜2026年の最新エビデンスを総合して考えると
- プライミング
- 上肢4大リハビリ
を組み合わせて実施するのがベストなのではないかと思います。
上肢4大リハビリとは、有効性についてコンセンサスが得られている課題指向型訓練、CI療法、電気刺激療法、ミラーセラピーのことです。
また、
- 運動障害の原因分析(病態解釈)
も重要だと考えています。
近年の脳科学の進歩により、脳卒中後の運動障害の原因が明らかになりつつあります(詳しくはこちらの記事をご覧ください)。
患者様・ご利用者様ひとりひとりの運動障害の原因を推察し、原因に合わせて4大リハビリのいずれを行うべきか判断するのがよいと考えています。
BRAINは保険外リハビリを慢性期(発症6ヶ月以降)の脳卒中でお困りの方へ提供しています。
まずは脳画像や行動記録などから運動障害の原因を分析(病態解釈)し、原因に合わせてプライミングの方法(rTMS、運動イメージ療法、振動刺激など)や上肢4大リハビリの方法(課題指向型訓練、CI療法、電気刺激、ミラーセラピー)を選定し、ご利用者様ひとりひとりに合わせてリハビリプログラムをカスタマイズしています。
セラピストはリハビリのプロ/専門家
自分の好きなリハビリ、嫌いなリハビリ、があるセラピストもいるかもしれません。
私自身、以前は「好きなリハビリ」「自分が正しいと思うリハビリ」を追求しようとしていました。
ですが、それは患者さんのためではなく、自分のためのリハビリになっていたのではないかと反省しています。
セラピストは国家資格を持つ、リハビリのプロフェッショナルです。
プロとして、「患者さんにとって最善のリハビリ」を提供できるようにしておくことが責任だと思います(自戒を込めて、です)。
そのために、セラピストはあらゆるリハビリのエビデンスを押さえておきたいですね。
上肢のリハビリテーションでお困りの方々にとって役に立つ情報になれば幸いです。
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参考文献
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(2026年版で追加した参考文献)
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- Liu J et al. Efficacy of repetitive peripheral magnetic stimulation on upper limb motor function after stroke: a systematic review and meta-analysis of randomized controlled trials. Frontiers in Neurology. 2025. PubMed
更新履歴
- 2021年9月8日:初版公開
- 2023年:2023年版として既存10手技のエビデンスを更新
- 2024年:2024年版としてCI療法・筋力トレーニングの関連記事を追加
- 2026年4月21日:【2026年版】に全面アップデート。既存25件の文献は温存(Cochrane等の決定打/独自研究疑問のRCTは保持)、4件のみ最新SR/MAに統合(Ada 2006→Cochrane Saunders 2025、Guerra 2017+Park 2018→Bhattacharjya 2024、Yang 2019→Keesukphan 2025)。新規4セクション(重度麻痺・自宅リハ・BCI/ロボット・rPMS)を追加。新規参考文献29件を追加(合計25+29=54件)。

